Fedoraプロジェクトは5月28日(米国時間)、2017年7月にリリースされた「Fedora 26」が5月29日をもってサポート終了(EOL:End of Life)となることを発表した。Fedora 26ユーザに対しては、最新リリースである「Fedora 28」へのアップグレードを推奨している。
- Fedora 26 end of life approaching - Fedora Magazine
この発表にともない、5月29日以降はFedora 26リポジトリに含まれるパッケージはいっさいのセキュリティアップデート、バグフィクスエンハンスメントを受けることができなくなる。Fedoraコミュニティも、現時点ではFedora 26に対するパッケージ追加などのサポートを行う予定はないという。Fedoraプロジェクトは「EOLを迎える前にすべてのシステムをFedora 28、またはFedora 27にアップグレードすることを強く推奨する」とコメントしている。なお、アップグレードが推奨されているFedora 28は5月1日にリリースされた最新版で、カーネルにLinux 4.16、デフォルトのデスクトップ環境にGNOME 3.28を採用している。
2017年7月にリリースされたバージョンが1年も経たないうちにEOLを迎えるのは、やや早すぎるように感じる向きもあるが、Fedoraプロジェクトは現在、任意のバージョンのFedoraのサポートは、その2つあとのバージョンのリリース後1ヵ月まで、というライフサイクルを取っている。したがって、Fedora 26ならFedora 28のリリース後1ヵ月まで、Fedora 27ならFedora 29のリリース後1ヵ月までのサポートとなる。いずれにせよ、Fedora 26以前のユーザは早急にFedora 28へのアップグレードを実施されたい。