数あるDebianベースのディストリビューションの中に、USBフラッシュメモリからブート可能な「Slax Linux」がある。32ビット版と64ビット版が用意されており、いずれも260MB程度のサイズに収まる軽量性と可搬性のよさが評価されている。
そのSlaxの開発者であるTomas Matejicekは7月23日、Debian 9.5 "Stretch"をベースにした「Slax 9.5.0」のリリースを発表した。
- Slax 9.5.0 released - Slax Linux
100以上のバグが修正されたDebian 9.5のアップデートに伴うリリースだが、Matejicekは同時に、Slax 9.5.0がプリインストールされたUSBフラッシュメモリ(AESハードウェア暗号化機能搭載)を販売している。このフラッシュメモリがあれば、ほかのソフトウェアを必要とすることなく、ドライブに挿すだけで起動が可能になる。スペックは以下の通り。
- 英数文字キーパッド
- 256ビットAESハードウェア暗号化
- 書き込み速度 20MB/秒
- 容量 16Gバイト
- Slaxインストール済み
- 送料無料
価格は0.017BTC(約1万5,000円)で支払い方法はビットコインのみ、PayPalもクレジットカードも受け付けていない。この理由についてMatejicekは「近い将来、PayPalやクレジットカード会社が存在しなくなることを心から望んでいるから」としている。