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2018年8月9日LibreOffice 6.1がリリース ―Windowsユーザ向けの新アイコンテーマ「Colibre」、データベースエンジンにFirebird採用

The Document Foundationは8月6日(ドイツ時間⁠⁠、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 6」ファミリにとって2つめのメジャーアップデートとなる「LibreOffice 6.1」の一般提供を開始した。対象となるプラットフォームはLinux、Windows(Windows 7 SP1以上⁠⁠、macOS(macOS 10.9以上)となっている。

The Document Foundation announces LibreOffice 6.1, a major release which shows the power of a large and diverse community of contributors - The Document Foundation Blog

多くの機能が新たに追加されているLibreOffice 6.1だが、もっとも注目されるのはWindowsユーザ向けに新たに追加されたアイコンテーマ「Colibre」だ。The Document Foundationのデザインチームに所属するボランティア開発者のAndreas Kainzがスクラッチから開発したアイコン集で、Microsoftが示すアイコンデザインのガイドラインをベースにしており、Microsoftのデスクトップ環境に慣れたユーザにとって親和性の高いデザインとなっている。

もうひとつ、Colibreとともに新たに加わったアイコンテーマに「Karasa Jaga」がある。Karasa JagaはもともとインドネシアのLinuxディストリビューション「Sundara OS」で使われているデザインで、すでにディスコンになった「Oxygen」のアイコンスタイルに影響を受けて開発された。なお"Karasa Jaga"とはスンダ語で"未来を感じる(feel the future)"を意味する。

ColibreとKarasa Jaga(⁠The Document Foundation Blogより)
ColibreとKarasa Jaga(The Document Foundation Blogより)

その他、LibreOffice 6.1におけるおもなアップデートは以下の通り。

  • 「Draw」コンポーネントの新しいメニューとして「Page」が追加、異なるモジュール間においてもユーザエクスペリエンスを維持
  • データベースフロントエンド「Base」のデフォルトデータベースエンジンにFirebirdを新たに採用、これまで使われてきたHSQLDBは非サポートに
  • 「LibreOffice Online」におけるユーザインタフェースなど大幅な改善
  • EPUBエクスポートフィルタの改善(メタデータのカスタマイズオプションなど)
  • オンラインヘルプページのコンテンツがリッチになり、ローカライズが容易に

なおThe Document FoundationはLibreOffice 6.1を「bleeding edge⁠⁠、つまり最先端の機能を多く実装しているが、アルファリリース的な存在であり、パワーユーザやアーリーアダプタに適したバージョンとして位置づけており、企業ユーザなどに対してはLibre Office 6.0の利用を推奨している。

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