Fedoraプロジェクトでは現在、2018年10月末に予定されている「Fedora 29」のリリースに向けて数多くのテストが行われているが、国際化(i18n)対応でもいくつかのアップデートが予定されている。そのひとつに、日本語/中国語/韓国語のデフォルトフォントとして「Google Noto Fonts」のサポートがあり、プロジェクト内でテストが開始されている。
- Test Internationalization improvements coming in Fedora 29 -Fedora Magazine
- Test Day:2018-09-04 I18N Test Day -Fedora Project Wiki
Google NotoはGoogleとAdobeが中心となって開発を進めているオープンソースのフォントファミリで、世界中の言語を1つのフォントセットで表現することをゴールに掲げている。"Noto"の由来は「no more tofu(豆腐文字はもういらない)」とされており、もちろん日本語や中国語などの2バイト文字(CJK)もサポート対象に含まれる。
今回、Fedora 29ではGoogle Notoのセリフ体(Noto Serif CJK)を日中韓のデフォルトフォントとして実装し、すでにテストを行っている。等幅フォントも1書体加わることになるので、2バイト言語における表現の視覚的な改善も期待できそうだ。
その他、Fedora 29の国際化対応では、オープンソースのTrueTypeフォントファミリ「Liberation Fonts」のバージョン2(v 2.00.3)へのアップグレードや、デフォルトのインプットメソッド「iBus」を絵文字にも対応可能なバージョン1.5.19にアップグレードすることが明らかになっている。