Lubuntu開発チームのSimoon Quigleyは12月20日、2019年4月リリース予定の「Lubuntu 19.04 Cosmic Cuttlefish」において32ビットアーキテクチャ(i386)のサポートを中止し、今後も32ビット版をリリースする予定はないことを明らかにした。Ubuntuフレーバーとしては12月2日にXubuntuが32ビットサポートの中止を発表しており、これに続く発表となる。
- Sunsetting i386 | Lubuntu
すでに多くのLinuxディストリビューションが32ビットアーキテクチャをドロップする方向に動いているが、その大きな理由は32ビットハードウェアの数が激減しており、わずかなニーズのために32ビットISOを作成するコストが見合わなくなったことによる。Lubuntuも同様で、Quigleyは「Lubuntuはこれまで、現在のワークロードを扱えないような古いハードウェアもサポートしてきたが、プロジェクトやコンピューティング環境をとりまく事情はこの10年で激変した。コンピュータはより速く、よりセキュアになり、そして明らかにトラディショナルなi686アーキテクチャ(Ubuntu/Debianではi386)から離れつつある」と、32ビットアーキテクチャが過去のものとなったことを強調している。
19.04以降のサポートがなくなったことにより、Lubuntu 18.04 LTSがi386をサポートする最後のバージョンとなる。サポート期限(EoL)は2021年4月で、それまでi386ユーザは「ファーストシチズンクラスのサポートを受けられる」(Quigley)としている。