Canonicalは1月21日(英国時間)、Androidワークロードに特化したクラウドコンピューティングプラットフォーム「Anbox Cloud」を発表した。
- Canonical introduces Anbox Cloud – scalable Android™ in the cloud
- Implementing an Android™ based cloud game streaming service with Anbox Cloud
Anbox CloudはオープンソースのAndroidエミュレータ「Anbox - Android in a Box」と「Ubuntu 18.04 LTS」をベースに構築されたプラットフォームで、Androidワークロードをコンテナ化し、OSやデバイスを問わずにAndroidアプリケーションが利用できるようになる。コンテナシステムにはCanonicalによるセキュアでアイソレートされたLXDベースのアーキテクチャが実装されており、Androidアプリが安全かつ軽量に動作するよう設計されている。また、リモートプロビジョニングには「MAAS」、デプロイツールには「JuJu」、サポートプログラムには「Ubuntu Advantage」などCanonicalが提供する各種ツール/サービスが使われている。
CanonicalはAnbox Cloudのユースケースとして、CPU/GPUやメモリなどのハードウェアリソースを大量に消費するモバイルゲームの配信や、エンタープライズにおけるAR/VRアプリケーションの利用、モバイルアプリケーション開発のテスト環境などを想定している。また、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudといったパブリッククラウドとの統合や、パートナー企業を通じてオンプレミスやエッジロケーションでの展開も可能としている。