Red Hatは1月21日(米国時間)、「Red Hat Enterprise Linux 8.2」のパブリックベータ版の提供を開始した。
- Red Hat Enterprise Linux 8.2 Beta now available -Red Hat blog
Red Hatは6ヵ月ごとにRHELのアップデートおよびバグフィクスをマイナーリリースとして提供するが、そのユーザエクスペリエンスをさらに向上させるため、RHEL 8.2 Betaでは既存ユーザのサブスクリプション登録がインストーラから直接行えるようになっている。したがってユーザはこれまでのようにインストール後にYUMのアップデートを実行する必要がない。また、システムの問題点を特定するプロアクティブなナレッジベースの分析サービス「Red Hat Insights」をインストール作業中に有効化できるようになり、インストール直後からの利用が可能になっている。
またRHEL 8における開発者向けツール提供の枠組みである「Application Streams」のコンセプトにもとづき、RHEL 8.2 BetaではGCC Toolset 9.1、Python 3.8、Maven 3.6といった現時点で最新バージョンのツール群が含まれている。
RHEL 8.2 Betaにおけるその他のアップデートは以下の通り。
- RHEL 6/7からの移行をスムースに実現するインプレースアップグレードのテストサポート
- パフォーマンスモニタリングツール「Performance Co-Pilot(PCP) 5.0.2」によるMicrosoft SQL Server 2019のエージェント収集
- eBPF(extended Berkeley Packet Filter)とのよりタイトな統合