GNOMEプロジェクトのMatthias Clasen(Red Hat)は3月11日(米国時間)、「GNOME 3.36(開発コード"Gresik")」のリリースを発表した。開発期間は約半年、前バージョンからの変更点はトータルで2万4,434、コントリビュータの数は約780人に上る。開発コードの「Gresik」は2019年10月に開催された年次カンファレンス「GNOME.Asia 2019」のホストシティであるインドネシア・グレシックから取っている。
- GNOME 3.36 released
- Introducing GNOME 3.36: “Gresik”
GNOME 3.36の主なアップデートは以下の通り。
- GNOME Shell Externsions専用のコントロールアプリケーション
- 通知のポップアップを表示させない「Do Not Disturb」
- ロックスクリーンをシンプルで機能的なデザインに変更
- 従量課金で利用可能なネットワークを自動的に検出(アップデート中に検出した場合はアップデートを一時中断)
- 初期設定でペアレンタルコントロールをサポート
- ブラウザのウィンドウから直接PDFを閲覧可能に
また、GNOME 3.36のアプリケーション開発者を対象に「GNOME 3.36 Flatpak SDK」がFlatpakリポジトリとして提供される予定となっている。
GNOME 3.36は今春リリース予定の「Fedora 32」や「openSUSE 15.2」などメジャーなディストリビューションでの採用が見込まれている。