Linus Torvaldsは3月22日(米国時間)、開発中の次期Linuxカーネル「Linux 5.6」の7本目のリリース候補(RC)版となる「Linux 5.6-rc7」を公開した。新型コロナウィルスが世界中で猛威をふるう中での開発だが、Linusは「少なくともこれまで、カーネル開発はいたってノーマルに進んでいる」とコメント、感染拡大による開発の停滞はないとしている。
- Linux 5.6-rc7 -Linus Torvalds
LinusによればRC6はとくに目立った問題点も大きな変更点なく、通常通り各種ドライバのアップデートが中心で、1週間後の3月29日(米国時間)にLinux 5.6として正式リリースすることに「楽観的な見通しをもっている」(Linus)という。
「みんなが若干、ウイルスに気を取られていることはたしかだけど、そのことがカーネルサイドに大きな影響を及ぼしている形跡はない。Go test.」とLinus。新型コロナウイルスの検査体制に議論がある一方で、Linuxカーネル開発の世界では通常運転が続いている。