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2020年4月10日Closing the Leap Gap ―SUSE、コミュニティ版とエンタープライズ版の統合を進める方針を表明

SUSEのCTOで製品/技術部門のリーダーでもあるGerald Pfeiferは4月9日(ドイツ時間⁠⁠、openSUSEユーザ向けのメーリングリストに「Bringing Leap and SUSE Linux Enterprise closer together - a proposal(LeapとSUSE Linux Enterpriseをより近づけるための提案⁠⁠」と題した投稿をポストし、コミュニティ版のオープンソースLinuxディストリビューション「openSUSE Leap」と、企業向けに提供する商用版「SUSE Linux Enterprise(SLE⁠⁠」の関係性をより近しいレベルに高めていく方針を明らかにした。

[opensuse-announce] Bringing Leap and SUSE Linux Enterprise closer together - a proposal : Gerald Pfeifer

Pfeiferは今回の提案を「Closing the Leap Cap」と呼んでおり、両者の関係を"より強く、より近しい"ものにしていくことを謳っている。具体的には

  • 開発者コミュニティはopenSUSE Leapがコミュニティおよびインダストリパートナーのための開発プラットフォームであることにフォーカスする
  • ユーザコミュニティは安定したエンタープライズ向けのコードベースとコミュニティコントリビューションのスピード、その両方から得られるベネフィットを利活用する
  • openSUSE LeapとSLEはコードベース(ソース)をシェアするだけでなく、SLEのバイナリをopenSUSE Leapに含められるようにする

といった内容となっており、この提案を進めるアプローチとして3つのステップを用意している。

  1. openSUSE Leap 15.2とSUSE Linux Enterprise 15 SP2(2020年6月→7月リリースに変更)のコードベースでのマージを進める。機能性も安定性も可能な限り失わない方向性(SUSEはすでにSLEサイドのクリーンアッププロセスをスタート済み)
  2. 並行してクラシックなopenSUSE Leap 15.2にSLEバイナリを追加したフレーバー(派生バージョン)の作成を進める。2020年10月には何らかの中間リリースを行う
  3. 次期バージョンのopenSUSE Leap 15.3はSLEバイナリをデフォルトで含めるかたちで開発する(コミュニティの同意が必要)

SUSEは今後、開発者コミュニティと調整を行いながら、まずはリリースを7月に変更したSLE 15 SP2のアップデートに今回の提案内容を盛り込む予定だ。Ubuntu/CanonicalやFedora/Red Hatとはまた違うコミュニティとスポンサー企業の新たな関係を目指していく。

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