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2020年5月13日 Fedoraプロジェクト,systemd-resolvedをFedora 33でデフォルトに

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Fedoraプロジェクトは5月12日,2020年秋にリリース予定の「Fedora 33」において,systemdに含まれるDNSリゾルバ「systemd-resolved」をデフォルトにすることを明らかにした。

Changes/systemd-resolved -Fedora Project Wiki

この変更により,DNSリゾルバの設定ファイル「/etc/resolve.conf」はsystemdの下で管理され,⁠/run/systemd/resolve/stub-resolv.conf」にシンボリックリンクが張られることになる。また,glibcは名前解決のために/etc/resolve.confを見る必要がなくなり,かわりにnss-resolve経由でsystemd-resolvedとダイレクトにやり取りを行うため,nss-dnsを利用するよりも大幅にパフォーマンスが向上するとされている。ただし一般的なアプリケーション(glibcをバイパスするアプリケーション)の場合は,従来通り/etc/resolve.confを参照した名前解決を行う。

一方で,systemd-resolvedがサポートするDNSSEC(DNS Security Extensions)に関しては互換性に問題が多いことから,Fedoraにおいてはデフォルトで無効に設定する意向だとしている。

systemd-resolvedはUbuntuなど多くのLinuxディストリビューションですでにデフォルトとなっているが,Fedoraの場合は現状の初期設定では無効となっており,第1段階としてこのプリセットを変更するとこから始めるという。

2016年10月にリリースされた「Ubuntu 16.10」からsystemd-resolvedを採用しているUbuntuから3年以上遅れての対応となるが,Fedoraプロジェクトは「Ubuntuは現在もnss-resolveではなくnss-dnsを使っており,したがってUbuntuでglibcを実行する際にはいまも/etc/resolve.confを読み込まなくてはならず,むだなステップは踏んでいる」とコメントしている。だが「systemdアップストリームが提供する標準的なサービスに準拠することはLinuxエコシステムの拡大に大きな利益をもたらす。FedoraがUbuntuに3年以上もの遅れをとっており,すでにこの分野(DNSリゾルバ)のリーダーでないことは悲しいが事実だ」として,今後はsystemdが提供するサービスに準拠し,より標準化を進めていく方針を示している。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。