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2020年7月3日KDEプロジェクト、GitLab移行の第1フェーズを完了

KDEプロジェクトは6月30日、2019年11月に発表した開発プラットフォームのGitLab移行プロジェクトについて、その第1フェーズが完了したことを明らかにした。今回の移行により、約1,000以上のリポジトリがGitLab上で稼働することになる。

KDE's GitLab is now Live -KDE.news
Why the KDE community is #MovingToGitlab | GitLab

KDEプロジェクトではこれまでコードレビューにPhabricatorを、バグレポートやフィーチャーリクエストにはBugzillaを利用して開発を行ってきたが、今後はそれらの機能はGitLab上から提供されることになる。

KDEプロジェクトには、200以上のアプリケーションとそれにひもづく無数のアドオン/プラグインに加え、開発者が利用する1000以上のリポジトリと80以上のフレームワークがあり、2600以上のプロジェクトが進行している。プロジェクトのサイズが巨大であるため、移行にあたっては一度にすべてを完了するのではなく、いくつかのフェーズに分けて行うアプローチを採用している。

  • フェーズ1 … コードホスティング/レビュー
  • フェーズ2 … CI
  • フェーズ3 … 開発者向けタスクマネジメント

移行の第1フェーズでは「より小さく、よりアジャイルに」を掲げてスタートし、バルクアップデートを可能にするカスタムツールを作成、テストとフィードバックを細かく重ねてきたという。また、移行のステップごとにシスアドチームがドキュメントをまとめ、KDEコミュニティとそれをシェアし、フィードバックとコンセンサスを積み重ねてきたことも、スムースな移行につながったとしている。

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