KDEプロジェクトは6月30日、2019年11月に発表した開発プラットフォームのGitLab移行プロジェクトについて、その第1フェーズが完了したことを明らかにした。今回の移行により、約1,000以上のリポジトリがGitLab上で稼働することになる。
- KDE's GitLab is now Live -KDE.news
- Why the KDE community is #MovingToGitlab | GitLab
KDEプロジェクトではこれまでコードレビューにPhabricatorを、バグレポートやフィーチャーリクエストにはBugzillaを利用して開発を行ってきたが、今後はそれらの機能はGitLab上から提供されることになる。
KDEプロジェクトには、200以上のアプリケーションとそれにひもづく無数のアドオン/プラグインに加え、開発者が利用する1000以上のリポジトリと80以上のフレームワークがあり、2600以上のプロジェクトが進行している。プロジェクトのサイズが巨大であるため、移行にあたっては一度にすべてを完了するのではなく、いくつかのフェーズに分けて行うアプローチを採用している。
- フェーズ1 … コードホスティング/レビュー
- フェーズ2 … CI
- フェーズ3 … 開発者向けタスクマネジメント
移行の第1フェーズでは「より小さく、よりアジャイルに」を掲げてスタートし、バルクアップデートを可能にするカスタムツールを作成、テストとフィードバックを細かく重ねてきたという。また、移行のステップごとにシスアドチームがドキュメントをまとめ、KDEコミュニティとそれをシェアし、フィードバックとコンセンサスを積み重ねてきたことも、スムースな移行につながったとしている。