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2020年7月29日Red Hat Enterprise Linux 8.3 Betaが登場、アプリケーションストリームがアップデート

Red Hatは7月28日(米国時間⁠⁠、開発中の「Red Hat Enterprise Linux 8.3」がベータサイクルに入ったことを明らかにした。RHEL 8から導入したアプリケーションパッケージの管理システム「アプリケーションストリーム(Application Streams⁠⁠」のほか、システムロール(Systems Role)のロール追加、CISベンチマークおよびHIPAAに則したセキュリティプロファイルの追加などが行われている。

Red Hat Enterprise Linux 8.3 beta now available, delivers production stability plus enterprise innovation -Red Hat Blog

5月にリリースされたRHEL 8では、アプリケーションとOSのバージョンを独立して管理するためのしくみとしてアプリケーションストリームが導入されたが、これによりRHEL 8.3 Betaでは以下のアプリケーションパッケージが利用可能となっている。

  • Git 2.26
  • NGINX 1.18
  • Node.js v14
  • Perl 5.30
  • PHP 7.4
  • Ruby 2.7

このほか、オープンソースコミュニティによる最新版のパフォーマンスツールやデバッガなどもアップデートされている。

また、Ansibleロール/モジュールのコレクションであるRHELシステムロールにもロールの追加が行われており、RHEL環境のスケールを容易にする「System Role for System Logging」⁠System Role for Metrics」や、一貫したディスク暗号化を継続する「System Role for Network-Bound Disk Encryption(NBDE⁠⁠、ネットワークの更改やセキュリティサーティフィケーションをサポートする「System Roles for 802.1x Networking and Certificate Management」などが追加されている。

セキュリティ関連のアップデートとしては、Center for Internet Security(CIS)ベンチマークとHIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act: 米国の医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)のプロファイルをそれぞれ追加しており、外部のセキュリティ標準への対応を拡大している。

RHEL 8.3 Betaはすでに同社のカスタマーポータルのほか、開発者向けサブスクリプションサービスを通して入手可能となっている。

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