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2021年2月26日Red Hat、OSSコミュニティ/プロジェクトを対象にした無償プログラム「Red Hat Enterprise for Open Source Infrastructure」提供へ

Red Hatは2月25日(米国時間⁠⁠、オープンソースコミュニティやオープンソースプロジェクトなどを対象に、⁠Red Hat Enterprise Linux」のサブスクリプションを無償で提供する「Red Hat Enterprise Linux for Open Source Infrastructure」の開始を発表した。RHEL本体に加え、ビルドシステムやCIテストシステム、さらに運用管理/リスク可視化サービス「Red Hat Insights」やカスタマーポータルへのフルアクセスなども含まれる。

Extending no-cost Red Hat Enterprise Linux to open source organizations -Red Hat Blog

RHEL for Open Souce Infrastructureを利用できるのは非営利団体のオープンソースコミュニティ/プロジェクトとなっており、企業がスポンサードするオープンソースプロジェクトも対象に含まれる。なお、個人の開発者やRed Hatの現在の顧客/パートナーは本プログラムの対象とはなっておらず、非営利団体であってもオープンソースに関連しない組織は対象外となる。

Red Hatは2020年12月、同社がサポートしてきたオープンソースのRHELクローンOS「CentOS」のサポートを2021年末で終了し、今後は「CentOS Stream」に統合していくことを発表したが、この決定に対して一部のCentOSユーザが大きく反発していた。Red HatはCentOSプロジェクトに代わる開発者サポートの一環として、2021年1月に「Red Hat Developer」プログラムの改訂を発表、これまでシングルユーザ/シングルマシンに限定していたRHELの無償提供枠を最大16システムまでに拡張したが、今回のRHEL for Open Source Infrastructureも同様に、対象を限定(オープンソース関連組織)してのRHEL無償プログラムの提供拡大といえる。

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