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2021年5月25日Red Hat Enterprise Linux 8.4がリリース、エッジコンピューティングにフォーカス

Red Hatは5月21日(米国時間⁠⁠、⁠Red Hat Enterprise Linux(RHEL⁠⁠ 8.4」の正式リリースを発表した。なお同社の顧客に対しては5/19から提供をスタートしている。

Stability plus innovation: Red Hat Enterprise Linux 8.4 is now GA -RED HAT BLOG

RHEL 8.4は前バージョンから注力していたエッジコンピューティングサポートをより強化しており、なかでも単一のシステム内で複数のファイルツリーを切り替えて管理できる「OSTree」をImage Builderに実装、OSTreeリポジトリをOCIコンテナイメージに入れることができるようになったため、本番環境のエッジデバイスに対するデプロイ/アップデートを大幅にシンプル化することができる。またOSTreeにより、ネットワーク接続に制限がある(あるいは接続できない)環境のエッジデバイスに対してもイメージのインストール/アップデートが容易になる。

その他の主なアップデートは以下の通り。

  • 「Container Tools 3.0 AppStream」⁠Podman、Buildah、Skopeo、runcの新バージョン含む)の提供
  • RHLEのサブセットで再配布可能なコンテナ用イメージ「Red Hat Universal Base Image(UBI⁠⁠」の追加
  • 開発者向けソフトウェアとしてPython 3.9、Redis 6、PostrgeSQL 13、MariaDB 10.5などを同梱。なお、LinuxカーネルにはLinux 4.18を実装
  • Intel Tiger Lake GPUのサポート
  • ログ管理システム「rsyslog」のログメッセージを転送/受信するプロトコル「Reliable Event Logging Protocol(RELP⁠⁠」
  • SSHサーバ/クライアントへの接続を安定かつ一貫した品質に保つようRHEL SSHを設定する「SSH Client」

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