Red Hatは10月6日(米国時間)、フラグシップ製品「Red Hat Enterprise Linux」の次期バージョン「Red Hat Enterprise Linux 8.5」のベータ版「Red Hat Enterprise Linux 8.5 Beta」を公開した。
- Red Hat Enterprise Linux 8.5 Beta is now available -RED HAT BLOG
RHEL 8.5 Betaにおけるおもなアップデートは以下の通り。
- 新たなシステムロール(system roles)の追加 …Microsoft SQL Server、VPN設定、Postfix、NTS(Network Time Security、既存の時刻同期システムロールのオプション)、LVM-VDO(Logical Volume Manager / Virtual Data Optimizer)
- CockpitベースのWebコンソール …(CPUやメモリ、ディスクなどの)パフォーマンスメトリクスの機能拡張およびGrafanaサーバへのメトリクスのエクスポート、Webコンソールからのカーネルライブパッチの管理
- OpenJDK 17のサポート
- NTS for NTPのサポート
なお、Red HatはRHELユーザができるだけ容易にベータ版にアクセスできるようにするため、9月15日付けでRHELベータ版のサブスクリプションポリシーを変更しており、RHELユーザはこれまでベータ版の利用時に求められていた明示的な申し込みをする必要がなくなっている。RHLEアカウントをもつユーザにはベータ版をライセンス数の制限なく利用できる「Red Hat Beta Access」というサブスクリプションが提供され、今回のRHEL 8.5 Betaにも適用されることになる。