illumos傘下のOpenIndianaプロジェクトは12月5日、OpenIndianaの最新スナップショットとなる「OpenIndiana 2021.10」のリリースを発表した。前バージョンの「OpenIndiana 2021.04」(2021年5月)以来、7ヵ月ぶりのアップデートとなる。
- OpenIndiana Hipster 2021.10 is here -openindiana
リリースによればOpenIndiana 2021.10では「過去にサポートしてこなかったハードウェア」をサポートしているといる(ハードウェアの詳細についてはリリースに記載なし)。ローリングリリースであるため、すでにOpenIndianaをインストール済みであれば再インストールする必要はなく、アップデートコマンドを入力するだけで2021.10への移行が完了する。
OpenIndianaは、旧Sun Microsystemsが開発していた「OpenSolaris」からフォークしたillumosのコミュニティエディション。illumosが提供する「illumos-gate」をコアソフトウェア(カーネル含む)として構成されており、OpenSolarisの実質的な後継OSとして位置づけられている。ZFS、DTrace、ZonesなどOpenSolaris由来の機能を数多く実装しているが、Sun/Oracle時代のプロプライエタリなコードはほぼオープンソースに置き換えられている(OS/NET→illumos-gate、Sun Studio→GNU GCCコンパイラなど)。現在は約半年に一度のサイクルでスナップショットがリリースされている。
なおOpenIndianaという名称は、OpenSolarisのベースとなっていたSun時代のオープンソースプロジェクト「Project Indiana」に由来する。プロジェクトリーダーはDebianファウンダーでもある故イアン・マードック(Ian Murdock)である。