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2022年3月25日 Linux 5.17がリリース,「AMD P-State」新ドライバサポートなど

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Linus Torvaldsは3月20日(米国時間⁠⁠,⁠Linux 5.17」を正式公開した。新たな脆弱性の判明により,通常のリリースサイクルよりも1週間遅れた公開となったが,リリースに際しては大きな問題も発生せず,すでに次期カーネル「Linux 5.18」のマージウィンドウもオープンしている。

Linux 5.17 -Linus Torvalds

Linux 5.17のおもなアップデートは以下の通り。

  • 2021年4月リリースの「Linux 5.12」でサポートした,異なるUID/GID間でファイルやディレクトリのマウントを可能にする機能「id-mappedマウント」の再帰的サポート
  • ポータブルなBPFバイナリを作成できる「BPF CO-RE(Compile Once, Run Everywhere⁠⁠」のサポート,BPFループを実行しやすくする「bpf_loop() 」の実装
  • 「AMD Zen」シリーズなどのモダンCPUに対応した新しい「AMD P-State」ドライバの統合
  • 乱数生成器(RNG)のハッシュ関数をSHA-1からBLAKE2sに変更
  • NFSなどネットワークファイルシステムのキャッシュレイヤ(fscache)をリライト
  • Red Hatの開発者Daniel Bristot de Oliveiraによるリアルタイムトレーシングツール「RTLA(Real-Time Analysis⁠⁠」の統合
  • fanotifyインタフェースに新しいフラグ「FAN_RENAME」の追加
  • アノニマスメモリ(annonymous memory)にマッピングされたページに名前をつけることができる「prctl()」
  • モダンCPUに対する攻撃「Straight-line Speculation」⁠Spectreの亜種)を緩和するパッチの追加

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。