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2022年5月17日Red Hat Enterprise Linux 8.6が提供開始、RHEL 9のリリースは数週間以内に

Red Hatは5月11日(米国時間⁠⁠、⁠Red Hat Enterprise Linux 8」の6回目のアップデートとなる「Red Hat Enterprise Linux 8.6」の一般提供を開始した。RHELサブスクリプションユーザはRed Hat Customer Portalからアクセスできる。

 
Announcing the GA release of Red Hat Enterprise Linux 8.6 -Red Hat Customer Portal
Top new features in Red Hat Enterprise Linux 8.6 -Red Hat Blog

RHEL 8.6のおもなアップデートは以下の通り。なお、ベースとなるLinuxカーネルのバージョンはLinux 4.18(2018年8月リリース)である。

  • AppStreamによるプログラミング環境のアップデート … Perl 5.32、PHP 8.0、LLVMツールセット、Rustツールセット、Goツールセット
  • WebコンソールでRed Hat開発のストレージ管理システム「Stratis Storage」をサポート(テクノロジプレビュー)
  • SAP HANAでSELinuxが利用可能に
  • Webコンソール経由でSudo/SSHを使ったスマートカード認証(Smart Card Authentication)
  • SAP HANA環境をAnsibleで自動セットアップする「SAP day-1 Automation」のほか、⁠Firewall」⁠HA Cluster」⁠Webコンソール」などの新しいシステムロール(System Roles)を追加
  • Webコンソール経由でホストPCIやUSBデバイスから仮想マシンへのパススルーが可能に(仮想マシンからホスト上のUSBデバイスなどが利用可能に)

なお、Red Hatは5月11日~12日に行われた年次カンファレンス「Red Hat Summit 2022」において、RHELの次期メジャーバージョンとなる「Red Hat Enterprise Linux 9」の詳細について紹介を行っており、リリース時期はRed Hat Summitから「数週間以内」としている(RHEL 9 BetaのカーネルはLinux 5.14⁠⁠。

 
Red Hat Defines a New Epicenter for Innovation with Red Hat Enterprise Linux 9 -redhat.com

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