Linux Daily Topics

2020年6月9日 "Easy"へのあくなき追求 ― Puppy Linuxの作者によるイメージ書き込みツール「EasyDD」

この記事を読むのに必要な時間:およそ 0.5 分

軽量でポータブルなLinuxディストリビューションとして評価の高い「Puppy Linux」や,Puppyをベースにカスタムコンテナ(Easy Containers)上でデスクトップ環境/アプリケーションを動かす実験的なOS「EasyOS」の作者として知られるBarry Kaulerは5月28日(オーストラリア時間⁠⁠,USBメモリなどのポータブルメディアに簡単にOSイメージを書き込めるアプリケーション「EasyDD」をオープンソース(GPLv3)として公開した。

EasyDD: write image file to drive

EasyDDはUSBスティックやSDカード,またはハードディスクなど外付けのUSBメディアに数ステップでOSイメージを書き込めるツール。サポートするイメージファイルはgzipやbzipで圧縮されたファイルやISOファイルなどで,メモリ使用量を抑えるため,ドライブに書き込む前にはイメージファイルの解凍を行わず,イメージがターゲットに書き込まれたあとに直接ターゲットドライブ上で解凍する。

USBメディア以外にもRaspberry Pi 3や場合によってはデスクトップPC/ノートPC内のディスクにも書き込むことができる。ただし,いずれの場合もターゲットとなるメディア上にあるデータはすべてスワイプされる。

Prepare your computer for booting Linux

EasyDDはほとんどの32/64ビットLinux上で動作し,シンプルなスクリプトを実行するだけでOKだが,現時点ではコマンドラインモード(CLI)では問題ないものの,グラフィカルモード(GUI)ではスクリプトの実効にgtkdialogやpupmessage(またはgxmessage)といったパッケージが要求されるため,Puppy Linux(または派生ディストロ)やEasyOSなどKaulerが作成したディストリビューション以外のOSではうまく動作しないことがある。KaulerはGUIモードでのEasyDDの利用を望むユーザには,gtkdialogなど必要なファイルをすべてバンドルしたポータブルバージョン「EasyDD-portable」を推奨している。

Barry KaulerはすでにPappy Linuxの開発から距離を置いているが,Puppy Linuxのテーマでもある軽量で使いやすい"easy-to-use"な環境への追求はいまも続いており,EasyDDもそうしたアプローチのひとつだといえる。リリース直後からEasyDDにはいくつかのエンハンスが行われており,さらに使いやすいツールへと進化していきそうだ。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。