Microsoftは6月23日(米国時間)、エンタープライズ向けのエンドポイントセキュリティソリューション「Microsoft Defender ATP(Advanced Threat Protection)」のLinux版である「Microsoft Defender ATP for Linux」の一般提供を開始(GA)したことを発表した。クロスプラットフォーム化が進行中のMicrosoft Defender ATPだが、Windows、Windows Server、macOSにつづき、LinuxもネイティブサポートOSに加わることになる。
- Microsoft Defender ATP for Linux is now generally available! -Microsoft Tech Community
Microsoft Defender ATP for Linuxのサポート対象となるディストリビューションは以下の通り。デプロイおよび設定はPuppetやAnsibleなど一般的な構成管理ツールで行うことができる。
- Red Hat Enterprise Linux 7.2以上
- CentOS Linux 7.2以上
- Ubuntu 16.04 LTS以上のLTS
- SUSE Linux Enterprise Server 12以上
- Debian 9以上
- Oracle Linux 7.2
Microsoft Defender ATP for Linuxではコマンドラインや脅威の監視、アラートモニタリングなど他のOS版とまったく同じエクスペリエンスが提供される、利用にあたっては「Microsoft Defender ATP for Server」ライセンスが必要となる。
5月に配信が開始された「Windows 10 May 2020 Update」における「WSL(Windows Subystem for Linux) 2」に続く、MicrosoftによるLinux関連の大型アップデートだが、Microsoft Defender ATPチームのHelen Allasは「我々のLinuxジャーニーはまだ始まったばかり、ここで止まるつもりはない。我々は継続的にLinuxケイパビリティの拡張を進めており、数ヵ月以内には皆さんにお届けできる」とコメントしており、近い将来にさらにLinux関連の大型アップデートが提供される予定であるとしている。