9.04のAlpha3リリース
Ubuntu 9.
このバージョンはあくまで開発・
Alpha3段階のJauntyの主な新機能と注意点は、
- Jauntyの目標のひとつである
「高速な起動」 が部分的に実現されています。環境によりますが、 新しめのハードウェアであれば20~25秒程度でログイン画面が表示されるはずです。 - OpenOffice.
orgが3. 0.1になります。 - X.
org 1. 6が採用されています。プロプライエタリドライバのうち、 NVIDIA (nv)・ AMD/ ATi (fglrx) など、 一部のドライバが利用できなくなっています。これらのドライバはまだリポジトリから導入しても有効にすることができません。強制的に有効にする場合、 Ubuntu Forumの投稿を参考にしてください。 - i845/
i865などのIntel系チップセット内蔵VGAが正しく動作しません。 - ext3・
xfsなどの既存のファイルシステムに代わる選択肢であるext4が利用できます。新規にインストールする場合、 /以下のファイルシステムのext4にすることが可能です。ただしext4サポートは実験的な機能であるため、 利用する場合はubuntu-develなどの開発者向けメーリングリストを確認してください。なお、 Jauntyではあくまでデフォルトファイルシステムはext3であり、 9. 10段階でext4がデフォルトになる予定です (ただし、 Jauntyであまりにも悲惨な結果になった場合は延期されるかもしれません……)。 - Notification機能のプロトタイプが導入されています。
[システム]→ [設定]→ [Pop-Up Notifications] から設定を行えます。ただし、 Alpha3段階では見た目や動作などは完成していません。 - Jaunty
(以降) ではXサーバの強制終了キーシーケンスである 「Ctrl+Alt+Backspace」 は無効になっています。もし有効にしたい場合、 DontZapオプションをxorg. confに指定してください 。
また、
なお、
8.04 LTSの新しいポイントリリース
Ubuntu 8.まもなく無事にリリースされました。JauntyのAlpha3と同じく、富山大学などのミラーから入手することができます。また、修正点に関する詳細な情報はWikiページにあります
Japanese TeamがリリースしているJapanese Remixの8.
Ubuntu Developer Week
これまでにも何度かお伝えしましたが、
UWN#125
Ubuntu Weekly Newsletterの#125がリリースされています。主な内容は次の通りです。その他の情報はUWNの本文を参照してください。
- Ubuntu Developer Weekについて
- Ubuntu Newsサイトのモックアップと基礎デザインについて
- Technical Boardの選挙について
その他のニュース
- ubuntu-qa-toolsにドキュメントとして含めるために、
これまでに作成されたバグ報告のガイドラインのまとめを作ろうと呼びかけるubuntu-develの投稿。 - Nexenta
(OpenSolarisカーネルにUbuntuのユーザランドを載せたOS) のHackathonへの参加の呼びかけ。 - Technical Boardの選挙とMOTU Councilの選挙へ向けた候補者の選定プロセスの開始に関するメール。
今週のセキュリティアップデート
usn-709-1:tarのセキュリティアップデート
- 6.
06 LTS・ 7. 10用のアップデータがリリースされています。CVE-2007-4476を修正します。 - GNU Tarに含まれるpaxファイルの処理ルーチン内のsafer_
name_ suffix()関数において、 与えられた入力値をチェックしないため、 加工を施したアーカイブファイルを処理させることでスタックオーバーフローが引き起こされ、 tarコマンドがクラッシュする可能性があります。理論上、 他の脆弱性と組み合わせる等により任意のコード実行が行える可能性の完全な否定はできませんが、 不可能に近いと考えられます。より詳細な情報はcpioのバグ報告メーリングリストにおける報告を確認してください。 - 対処方法:リリースされた新しいパッケージへアップデートしてください。
- 備考:Ubuntu 8.
04以降ではリリース時点から修正が取り込まれたパッケージになっています。また、 safer_ name_ suffix()関数はtar・ cpioが共通して利用するpaxlibのpaxnames. c内にあり 、paxlibを利用しているソフトウェアが共通して影響を受ける可能性があります。このため同じ問題がcpioパッケージにも存在しますが、 usn-650-1ですでに修正されています。 - EOL情報:Ubuntu 7.
04も影響を受けますが、 すでにアップデート期限が切れているので公式なアップデートパッケージは提供されません。