Ubuntu Developer Summit
過去にも何度かお伝えしていますが、現地時間で5月25日(月)~29日(金)までの間、バルセロナでUbuntu Developer Summit(UDS Karmic)が行われています。UDSはUbuntuの開発上、「次のバージョンで搭載すべき機能はなにか?」ということを議論する、非常に重要なイベントです。新バージョンの機能定義・仕様の策定などといった作業の方向性はこの会議で決められ、リリースまでの実装作業の基準となります。
このニュースが掲載された時点ではあと1日弱(日本時間との時差があるので、早い時間に確認された場合は「丸一日」)が残されています。会議の内容は、部分的には、リモートからも閲覧することができますし、最終的な仕様はBlueprintにまとめられたものを見れば確認できます。「今何が話し合われているのか」を知りたい場合は、lifestreamを使ってください。
なお、現地の参加者はAtendeesから確認することができます[1]。
9.10の新機能をいち早く知りたい場合、UDSで策定された仕様を確認していくのが早道です[2]。なお、9.10関連としては、毎リリース恒例の壁紙候補の募集も行われていますので、併せて確認してみてください[3]。
Android on UNR
UNR(Ubuntu Netbook Remix)上でAndroid用アプリケーションを動作させた、というblogエントリが公表されています。公開したMichael FreyさんはUbuntuの開発者の一人で、CanonicalでMIDプロダクトのシニアマネージャをしている人物です。
この機能は「Android Execution Environment」(Android実行環境)として前述のUDSで主要な議題として挙げられており、ARM版カーネル側のサポート・UNRへのパッケージングなどの作業を行った上で、9.10で搭載される予定です。
UWN#143
Ubuntu Weekly Newsletter #143が発行されています。日本語版も翻訳作業が行われる予定です。
うぶんちゅ#2
英語に翻訳したところ、そこからさらに多くの翻訳が行われた[4]Ubuntuマンガである『うぶんちゅ!』の#2が公開されています。
おそらく今回も英訳作業が終了次第、他の言語にも翻訳が行われると思われます。もちろん原語は日本語ですので、日本語が読める方はいち早く読むことができます。
NexentaCore Platform 2.0
OpenSolarisのカーネルの上に、Ubuntuのユーザランドを載せたOSであるNexentaの新バージョン、NexentaCore Platform 2.0がリリースされています。
Platform 2.0はOpenSolaris build 104+カーネル(に、パッチを当てたもの)に、Ubuntu 8.04のユーザランドを載せたものです。一部のパッケージ("LAMP"のSolaris版、"SAMP"を構成するためのアプリケーション)についてはSMFに対応させる等の改造も加えられており、Open SolarisとUbuntuの「いいとこ取り」が可能です。
なお、Nexentaの特徴的な機能については、The Adventures of Nexentaman[5]なるプレゼンテーションがありますので、興味がある方は話の種としてご確認ください。
その他のニュース
今週のセキュリティアップデート
今週(5月20~27日)のセキュリティアップデートはありませんでした。