systemdへの移行
Debianがinitとしてsystemdの採用をほぼ確定したことを受け,
内容的には
- 「いつ」
切り替えるとは言っていない。 「移行することになるだろうが, 少なくとも14. 04には間に合わない」 とは言っている。 - Technical Board Meetingではまだ承認されておらず,
移行計画はおろか, 「本当に移行することが妥当かどうか」 を含めてまだ白紙の状態。 - もっとも,
Debianの新世代initとして何が採用されるか, という点がDebian派生ディストリビューションに与える影響は非常に大きいこと, initの操作性が異なることは大きなギャップとなるであろうこと, 今後新しいinitになっても期待を持てるであろう, ということを語っている。 - また,
Markはスポーツになぞらえて 「Losing graciously」 (スポーツマンシップ的な文脈における 「敗者の礼儀」 的な慣用表現) や 「And… onward.」 (「一同, 前へ!」 という号令で使われる命令用法) といった表現を用い, 「負けることもありえることだ, ベストを尽くした」 ということを示している。
「Mark Shuttleworth個人としてはUpstartからsystemdへの移行は必須であると考えている」
とはいえ,
ただし,
ユーザーとして把握しておくべきは,
- 注1
- 現状において,
この特権が発動されたことはなく, 「一応そういうことになっている」 という扱いです。非常に厳密に考えると 「6. 04が6. 06になった」 というリリース延期の判断はこの特権に基づくものであったようにも見えますが, このタイミングではMarkが他の意思決定件者の説得に成功しています。 - 注2
- ただし,
ここまでお膳立てがあっても 「じゃあ今後はUpstartにsystemd互換機能でも実装しようか」 「むしろsystemdにUpstart互換機能を搭載すればいいんだよ」 「頭いいなお前」 などという壮絶な展開に化けてしまう可能性は否定できません。
Ubuntu Phoneの採用状況
Ubuntu Phoneを採用するベンダーが,
Meizuはこれまでの行動でほぼバレていた部分はあるにせよ,
ここからさらにキャリア側の採否が決まるか,
UWN#355
Ubuntu Weekly Newsletter #355がリリースされています。
その他のニュース
- Ubuntu Touchの各種アプリケーションがいろいろと増殖しています。やや遅れ気味ではあるものの,
Qt/ QMLによるUbuntu SDKベースのソフトウェアが登場し始めました。本格的な展開は14. 10のQtベースの新Unityになってからとなりますが, 「いろいろな環境で利用できる」 というQtのメリットを活かし, デスクトップ・ タブレット・ スマートフォンで利用できる世界がそろそろやってきます。 - 14.
04 Serverでは, デフォルトの受け入れアーキテクチャからi386を抜いた方が良いのではないかという議論。 - Ubuntu Studio 14.
04ではどのようなパッケージを含めるべきかという議論。 「コンテンツ作成に関わるもの」 という大枠で議論が続いた結果, just ideaレベルの 「それは本当にStudioなのか」 がされたり,的な提案 大量のメールがやりとりされる状態になっています。 - Ubuntu Kylinのダウンロード数が130万を超えたという話。
- Ubuntu TouchのCAG
(Carrier Advisory Group) に, Smart Communicationsが参加しました。 - Kindle Fire HDXに12.
04環境からadb接続する 方法。