UOS(2)
5月の頭に行われたUbuntuの開発会議、
- convergence-1505-snappy-desktop:Ubuntu Phoneのテクノロジーを反映させ、
「Snappy Ubuntu Desktop」 を構築してみよう。Phoneのアプリケーションごとの隔離機能と、 イメージベースのアップデート機能はデスクトップにも有益かもしれない。 - convergence-1505-supporting-legacy-apps:Snappy環境がアプリケーションに適用する
「完全に隔離された環境」 は、 開発者にとってもユーザーにとっても非常に魅力的だ。しかしこの環境はあらかじめSnappy用に考慮されたパッケージングを必要とするため、 既存のソフトウェア資産をそのまま活用できるわけではない。そこでそうしたソフトウェア資産を活用できるようにしよう。たとえば 「.debパッケージをインストールして動作させることができるLXDコンテナ」 といった方法を用いることで、 Snappy環境と同等の利便性と隔離を実現できないだろうか? - convergence-1505-converged-desktop-apps:Convergence環境で利用できるデスクトップアプリケーションを整備しよう。
「Snappy版」 デスクトップにデフォルトで含めるべきソフトウェアを選定し、 必要な修正を行おう。 - convergence-1505-converged-browser:WebブラウザのConvergence環境への対応を行おう。画面サイズや画面の向きに応じたレイアウトの変更をサポートしなくてはならないし、
タブを適切にサポートしなければならない。 「このタブをChromiumで開く」 といった他のアプリケーションとの連携も必要になるだろう。 - convergence-1505-unity-8-as-default-desktop:
「Convergence」 環境を完全に扱うためにはUnity 8への完全な移行が前提になるが、 Unity 8をデスクトップ環境で利用できるよにするためには多くの準備が必要になる。たとえばマルチモニタサポートは現在ではほぼ必須だろうし、 Mir以前のXアプリケーションが動作しなければLinuxとしては使い物にならない。
UWN#420
Ubuntu Weekly Newsletter #420がリリースされています。
その他のニュース
- teuto.
netがサービスを開始した、 Power 8ベースのクラウド環境について。 - 15.
10に向けた 「Desktop版ISOに含めるPythonをPython3だけにする」 計画の進捗状況と協力要請。 - Plankプロジェクトへの協力要請。PlankはUbuntu等のデスクトップ環境で利用できる、
OS XのDockに似たアイコンベースのランチャーです。 - KubernetesをJujuで簡単にDeployする方法。
「なぜ我々はLinux環境においていまだに というUbuntu discourseでの議論。『DOS窓』 を使っているのだろうか?」 - “Convergence”
デスクトップに向けた取り組みのスプリントの進捗状況。 - Dell XPS 13の
「開発者向けバージョン」 (2015年モデル) の簡単なレビュー。 - 「奥さん向け」
メディアプレイヤーをMinnowboardを用いて作るプロジェクトについて。タイトルから受けるイメージと実際にできあがってきているものに若干の乖離を感じますが、 開発者向けボードを使った工作のアイデアとしては非常に面白いものになっています。どこのご家庭にも2、 3枚は転がっているであろう開発者向けボードのたぐいの使い道としていかがでしょうか。
今週のセキュリティアップデート
- usn-2625-1:Apache HTTP Server update
- https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2015-June/ 002972. html - Ubuntu 12.
04 LTS用のアップデータがリリースされています。セキュリティ強化のため、 対応する鍵形式と暗号化を強化します。 - ECC鍵とECDH暗号をサポートする設定ディレクティブが有効になります。また、
輸出グレード暗号がデフォルトで無効になります。 - 対処方法:通常の場合、
アップデータを適用することで機能が更新されます。
- https://
- usn-2626-1:Qtのセキュリティアップデート
- https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2015-June/ 002973. html - Ubuntu 15.
04・ 14. 10・ 14. 04 LTS・ 12. 04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2014-0190, CVE-2015-0295, CVE-2015-1858, CVE-2015-1859, CVE-2015-1860を修正します。 - 対処方法:アップデータを適用の上、
セッションを再起動 (一度ログアウトして再度ログイン) してください。
- https://
- usn-2627-1:t1utilsのセキュリティアップデート
- https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2015-June/ 002974. html - Ubuntu 14.
10・ 14. 04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2015-3905を修正します。 - 悪意ある加工の施されたフォントファイルを用いて処理を行なった場合に、
任意のコードの実行に繋がる形でのメモリ破壊が発生していました。 - 対処方法:通常の場合、
アップデータを適用することで問題を解決できます。
- https://
- usn-2628-1:strongSwanのセキュリティアップデート
- https://
lists. ubuntu. com/ archives/ ubuntu-security-announce/ 2015-June/ 002975. html - Ubuntu 15.
04・ 14. 10・ 14. 04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2015-4171を修正します。 - 特定の設定を行なったクライアントから、
悪意ある応答を返すサーバーに接続した場合にユーザーのクレデンシャルが漏出することがありました。 - 対処方法:通常の場合、
アップデータを適用することで問題を解決できます。
- https://