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2016年7月1日号“Bash on Windows”リリース日・32bitサポート終了に向けた議論・UWN#471

“Bash on Windows”のリリース日

WindowsにUbuntuがやってくる日が確定しました。⁠Bash on Ubuntu on Windows⁠が搭載される、⁠Windows 10 Anniversary Update」8月2日から提供される予定です。このアップデート以降、Insider Previewを用いていないWindows 10環境でもBash on Windowsが利用できるようになります。

リリースにあわせ、WSLのFAQもアップデートされており、14.04.4がWindows上で動作している様子が示されています。リリース当初の状態から大幅に更新され、⁠利用可能なそれなりに動作するターミナルソフトウェアがない」⁠GNU Screenやtmuxが動かない」といった弱点は解決され、ほぼ「普通のUbuntu」に相当する機能をWindows上で利用できるようになっています。Windows 7/8/8.1向けの無料アップグレードは7月中までなので、今のうちにアップグレードし、Bash on Windowsに備えておくと良いでしょう。

32bitサポートの終了

Ubuntuの32bitサポートの終了に関する議論が盛んに行われています。現状としては、⁠x64が動作しない環境は、非常に少なくなりつつある」⁠しかし32bitバイナリしか存在しないソフトウェアは無数に存在する」⁠32bit環境のビルドファームやQAを提供するリソースを継続的に提供するのは厳しいが、そのコストに見合った価値が生まれていない」ということで、今後提供を継続し続ける選択肢はありえないが、では、いつサポートを止めることができるだろうか、という観点の議論が行われています。

もっともアグレッシブなプラン[1]では、18.04の段階でi386イメージの提供は停止され、⁠i386バイナリを動作させるための環境」がmultiarchやsnapパッケージを利用して展開できるようになる、というものとなっています。

内容として非常に繊細、かつ、広域な情報が必要とされる分野のため、Mark Shuttleworthも議論に参加し[2]⁠、さまざまな観点から議論が行われる予定です。

UWN#471

Ubuntu Weekly Newsletter #471がリリースされています。

今週のセキュリティアップデート

usn-3016-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003472.html
  • Ubuntu 16.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3016-2:Linux kernel (Raspberry Pi 2)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003473.html
  • Ubuntu 16.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998 を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3016-3:Linux kernel (Qualcomm Snapdragon)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003474.html
  • Ubuntu 16.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3017-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003475.html
  • Ubuntu 15.10用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3017-2:Linux kernel (Raspberry Pi 2)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003476.html
  • Ubuntu 15.10用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3017-3:Linux kernel (Wily HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003477.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3016-4:Linux kernel (Xenial HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003478.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3018-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003479.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4565, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3018-2:Linux kernel (Trusty HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003480.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4565, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3019-1:Linux kernel (Utopic HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003481.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4565, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3020-1:Linux kernel (Vivid HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003482.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-4482, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4913, CVE-2016-4951, CVE-2016-4997, CVE-2016-4998を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3021-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003483.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-3951, CVE-2016-4482, CVE-2016-4565, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4805, CVE-2016-4913を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-3021-2:Linux kernel (OMAP4)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-June/003484.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-3951, CVE-2016-4482, CVE-2016-4565, CVE-2016-4569, CVE-2016-4578, CVE-2016-4580, CVE-2016-4805, CVE-2016-4913を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。

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