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2018年9月28日号Liveイメージの調整とcosmicの壁紙⁠Mir 1.0のリリース

Liveイメージの調整とcosmicの壁紙

cosmic(18.10)のLiveイメージにおいて、暗黙で設定される依存関係が変更され、不要な「Manual」⁠手動でインストールした』フラグ)属性が排除されることになります。

これにより、apt autoremove等の「不要なパッケージの自動削除」を行う際に、⁠なぜかよく分からないが要らなくなったはずのパッケージが残されてしまう」事態が起こりにくくなります[1]⁠。

また、cosmicの壁紙が投入されリリースに向けた作業が進められています。

その他のニュース

  • CanonicalによるKubernetesへの取り組みと、Canonical's Distribution Of Kubernetesと「ただのKube」違いについて
  • Mir 1.0がリリースされました。Mirはかつて、Canonicalが「XやWaylandにかわるものとして」開発している独自のディスプレイサーバで、Ubuntu Phoneや、Ubuntu Personalのコアコンポーネントになる「予定だった」ソフトウェアです[2]⁠。
  • xenial、bionic、cosmicの3リリースについて、test rebuilds行われています。test rebuildsは通常は「開発上、なんらかの理由で[3]二度とビルドできなくなってしまったパッケージ」を検出するためのものですが、今回はOpenJDK 11への切り替えによる問題を洗い出すことも兼ねており、いつもよりさらに波乱に満ちた作業となっています。
  • Ubuntu AdvantageのServer Advancedサブスクリプションで利用できる各種セキュリティ認定について。

今週のセキュリティアップデート

usn-3767-1:GLibのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-September/004583.html
  • Ubuntu 18.04 LTS・16.04 LTS・14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-16428, CVE-2018-16429を修正します。
  • 悪意ある入力を処理させることで、任意のコードの実行の可能性につながる形でのクラッシュと、本来秘匿すべき情報の漏出を招くことがありました。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
usn-3768-1, usn-3768-2:Ghostscriptのセキュリティアップデート
usn-3766-2:PHPのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-September/004586.html
  • Ubuntu 12.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-14851, CVE-2018-14883を修正します。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-3769-1:Bindのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-September/004587.html
  • Ubuntu 18.04 LTS・16.04 LTS・14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-5740を修正します。
  • deny-answer-aliasesが有効な場合、特定のクエリによってnamedをクラッシュさせることが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-3770-1, usn-3770-2:Little CMSのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-September/004588.html
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-September/004589.html
  • Ubuntu 18.04 LTS・16.04 LTS・14.04 LTS・12.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-10165, CVE-2018-16435を修正します。
  • 悪意ある加工を施したファイルを処理させることで、任意のコードの実行に繋がる形でのクラッシュを誘発することが可能でした。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、Little CMSを利用するアプリケーションを再起動してください。
usn-3771-1:strongSwanのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2018-September/004590.html
  • Ubuntu 18.04 LTS・16.04 LTS・14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2018-10811, CVE-2018-16151, CVE-2018-16152, CVE-2018-5388を修正します。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

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