Ubuntu Weekly Topics

Ubuntu 24.04 LTS(noble)開発 / Ubuntu 24.04 Testing Week⁠CanonicalとUbuntuの20周年

noble(Ubuntu 24.04 LTS)の開発 / Ubuntu 24.04 Testing Week

nobleの開発が進められ、Ubuntu 24.04 Testing Weekが開催されました。Testing Weekはその名前の通り、一週間かけたテストのための時間です。今回のTesting Weekでは、次の点が特に「テストしてほしい」ポイントとして挙げられていました(これらはおおむね「24.04で注目されるべき機能」とイコールです⁠⁠。

  • 新しいデスクトップインストーラーと、そのautoinstallとZFS+LUKSによるディスク暗号化。
  • 既存のバージョンからのアップグレード。
  • 新しいApp Centerと、その「Gaming」タブとsnapパッケージ版Steam。
  • GNOME 46と付属する拡張、ダーク・ライトそれぞれのテーマと、Wayland利用時の柔軟なスケーリング調整とマルチモニタサポートと、リモートデスクトップ機能。
  • Raspberry Pi 5サポートと、Edubuntu 24.04のRaspberry Pi 5バージョン。

こうしたテストのための動きの横では、Go 1.22への切り替えが進められています。それなりに影響のある変更ではあるため、いくつかのパッケージは壊れた状態(あるいは「そもそもインストールできない」状態)に陥ることもあるかもしれません。

nobleはここから3月21日のUIFreeze、3月28日のDocumentation String FreezeとKernel Feature Freezeを経て、4月1日のBeta Freeze、4月11日のKernel Freezeと進み、4月25日にリリースされる予定です。ここに至るまでの間の大きなイベントとしては3月21日以降に行われるGNOME 46リリース版への差し替えと、LLVM 18のデフォルト化が控えています。ちなみに現状ではきわめて地味な変更なども並行して続けられており、ベータまではなんとなく落ち着かない季節が続くことになるでしょう。

CanonicalとUbuntuの20周年

nobleの開発の一方、そろそろ20周年なので、それをどう迎えようかという議論が開始されています。

リリースに先立って組織された都合から、Canonicalという観点では20周年を迎えています。Ubuntuとしての「最初の」リリースは2004年の4.10(Warty Warthog)で、リリースとしての20周年は今年10月の24.10が該当します。

その他のニュース

今週のセキュリティアップデート

usn-6675-1:ImageProcessingのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008134.html
  • Ubuntu 22.04 LTS・20.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2022-24720を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、任意のコードの実行が可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6677-1:libde265のセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008135.html
  • Ubuntu 23.10・22.04 LTS・20.04 LTS・18.04 ESM・16.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2023-27102, CVE-2023-27103, CVE-2023-43887, CVE-2023-47471, CVE-2023-49465, CVE-2023-49467, CVE-2023-49468を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、メモリ破壊を伴うクラッシュを誘発することが可能でした。任意のコードの実行・DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6678-1:libgit2のセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008136.html
  • Ubuntu 23.10・22.04 LTS・20.04 LTS・18.04 ESM・16.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2020-12278, CVE-2020-12279, CVE-2023-22742, CVE-2024-24575, CVE-2024-24577を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、メモリ破壊を伴うクラッシュを誘発することが可能でした。任意のコードの実行・DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6649-2:Firefoxの再アップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008137.html
  • Ubuntu 20.04 LTS用のアップデータがリリースされています。
  • Firefox 123.0.1のUbuntuパッケージ版です。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、Firefoxを再起動してください。

usn-6676-1:c-aresのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008138.html
  • Ubuntu 23.10・22.04 LTS・20.04 LTS・18.04 ESM・16.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2024-25629を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6679-1:FRRのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008139.html
  • Ubuntu 23.10・22.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2024-27913を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6680-1:Linux kernelのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008140.html
  • Ubuntu 23.10・22.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2023-46343, CVE-2023-51779, CVE-2023-51782, CVE-2023-6121, CVE-2023-6560, CVE-2024-0607, CVE-2024-25744を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。

usn-6681-1:Linux kernelのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008141.html
  • Ubuntu 20.04 LTS・18.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2021-44879, CVE-2023-22995, CVE-2023-4244, CVE-2023-51779, CVE-2023-51780, CVE-2023-51782, CVE-2023-6121, CVE-2024-0340を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。

usn-6682-1:Pumaのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008143.html
  • Ubuntu 22.04 ESM・20.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2020-11076, CVE-2020-11077, CVE-2022-23634, CVE-2022-24790, CVE-2023-40175, CVE-2024-21647を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、HTTPリクエストスマグリング・本来秘匿されるべき情報へのアクセス・DoSが可能でした。

usn-6683-1:HtmlCleanerのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008144.html
  • Ubuntu 22.04 LTS・20.04 ESM・18.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2023-34624を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6684-1:ncursesのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008145.html
  • Ubuntu 18.04 ESM・16.04 ESM・14.04 ESM用のアップデータがリリースされています。
  • 悪意ある入力を行うことで、DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6685-1:mqtt-clientのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008146.html
  • Ubuntu 20.04 LTS・18.04 ESM・16.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2019-0222を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、メモリ破壊を伴うクラッシュを誘発することが可能でした。任意のコードの実行・DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6686-1:Linux kernelのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008147.html
  • Ubuntu 22.04 LTS・20.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2023-22995, CVE-2023-4134, CVE-2023-46343, CVE-2023-46862, CVE-2023-51779, CVE-2023-51782, CVE-2023-6121, CVE-2024-0340, CVE-2024-0607を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。

usn-6680-2:Linux kernelのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008148.html
  • Ubuntu 23.10・22.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2023-46343, CVE-2023-51779, CVE-2023-51782, CVE-2023-6121, CVE-2023-6560, CVE-2024-0607, CVE-2024-25744を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。

usn-6687-1:AccountsServiceのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008149.html
  • Ubuntu 22.04 LTS・20.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2012-6655を修正します。
  • 悪意ある操作を行うことで、暗号化されたパスワード文字列を取得することができました。
  • 対処方法:通常の場合、アップデータを適用することで問題を解決できます。

usn-6658-2:libxml2のセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008150.html
  • Ubuntu 18.04 ESM・16.04 ESM・14.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2024-25062を修正します。
  • 悪意ある入力を行うことで、DoSが可能でした。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。

usn-6681-2:Linux kernelのセキュリティアップデート

  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2024-March/008151.html
  • Ubuntu 20.04 LTS・18.04 ESM用のアップデータがリリースされています。CVE-2021-44879, CVE-2023-22995, CVE-2023-4244, CVE-2023-51779, CVE-2023-51780, CVE-2023-51782, CVE-2023-6121, CVE-2024-0340を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上、システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので、カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため、通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。

usn-6688-1:Linux kernel (OEM)のセキュリティアップデート

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