FreeBSD 7.
ファイルシステム発展の歴史-soft updatesとjournaling
FreeBSD 7.
- 大容量化に対応したアクセス速度の高速化: スピード
- ファイルシステムの完全性
(filesystem integrity) : 安全性
との,
- ※1
- 「安心,
安全, UFS」 三田吉郎/ 『FreeBSD Expert 2004』 p. 50 (特別企画1, 第1章)/ 技術評論社/ ISBN4-7741-1953-9
一般ユーザがファイルシステムに依存したディスク書き込み性能の限界をを体感できる時は,
日常生活の連想で処理スピードを向上させる方法を考えると,
- 細切れの仕事をまとめて一気に仕上げる
- 仕事をやった振りをして空いている時間に実行する
方法を思いつく。実際
表1 asyncマウントとsyncマウントのports.
ファイルシステム | オプション | 新規展開 | 上書展開 | 削除 |
---|---|---|---|---|
UFS2 | 非同期書き込み | 46. |
58. |
24. |
UFS2 | 同期書き込み | 145. |
142. |
92. |
ところがこの戦略,
FreeBSDはこのような,
特に,
- まっさらの領域に実体のデータとメタデータの領域を確保し
- データとメタデータが完全に用意できた時点で
- 新しい実体へのポインタを張り直す
という戦略を取っている。この手法を使えば,
FreeBSDでは現在までのところ,
本稿で紹介するGEOM journalingは,
UFS2+GEOM journalingを使ってみよう
GEOM journalingについてのまとまった論文はまだなく,
# man gjournal
で予習をすると,
- 新しいディスク上での利用
(newfsフォーマットする) - 既存のファイルシステム上で応用
(newfsフォーマットしない)
の2つのやり方があると書いてある。FreeBSDを使っている読者にとっては当然,
筆者が用意したディスク
- ad4s3fにjournalingのスライスを新規作成
- ad4s3fをjournalとして,
既存スライスad4s3eのジャーナリングを行う
という2つの方法を試してみることにしよう。