週刊 Windows Azure Platform 通信

第4回HadoopベースのBig Dataソリューションの提供、Hortonworksとの戦略的提携、Microsoft Enterprise Library、Windows Azure Autoscaling Application Blockベータ版公開

Windows Azureで稼働するHadoopベースのBig Dataソリューション対応を発表

先週の10月10~14日に米国シアトルにて、SQL ServerユーザコミュニティであるSQL PASSのカンファレンス、⁠SQL PASS Summit 2011」が開催され、SQL Azure関連の最新情報やアップデートが公開されました。この中で、SQL Server 2011およびWindows Server/Windows Azure上で稼働するエンタープライズレベルのHadoopベースによるBig Dataソリューションの提供、そして、Hadoop推進企業であるHortonworksとの戦略的提携がアナウンスされました。

これまでのMicrosoftのBig Dataへの取り組みとして、Microsoftの研究部門であるMicrosoft Researchが「Project Daytona」という名称で、研究者・教育関係者むけに巨大なスケールのデータ解析がより容易に行えるための手段を提供するための取り組みを行っており、Windows Azure上で巨大データを扱う解析コンピューティングを行うためのツールキット、Iterative MapReduce on Windows AzureをCTP(Community Technology Preview)版で無償提供しています。

また、Hadoopと同様に分散データ処理を効率的に行うプログラムモデル・フレームワークとしてはDryadがあり、WIndows HPC Server 2008 R2 SP2で稼働するデータ集約型アプリケーションをVisual Studio上でLINQで開発できるLINQ to HPCがベータ版公開されており、Windows Azureの利用が可能になっています。

Microsoft Enterprise Library、Windows Azure Autoscaling Application Blockベータ版公開

エンタープライズ アプリケーション開発のためのの拡張可能なフレームワークであるMicrosoft Enterprise Libraryに、Windows Azure の自動スケール機能をサポートするWindows Azure Autoscaling Application Blockが追加、ベータ版で公開されています。

Enterprise Libraryは、⁠アプリケーションブロック⁠と呼ばれるモジュール型のコンポーネント、ライブラリで、ソースコードの形で提供されています。共通機能の他、デザインパターンを利用した依存関係を持つ機能がブロック化されています。

.NET Frameworkにより、スケーラブルなアプリケーションを開発するための拡張可能なフレームワークとして、そのまま、または独自拡張を行ってアプリケーション開発に利用できます。

今回、Windows Azureをauto-scale(自動スケール)させるためのアプリケーションブロック「Windows Azure Autoscaling Application Block」がEnterprise LibraryのWindows Azure対応版であるWindows Azure Integration Packに追加されています。Windows Azureの利用時間帯やサーバ負荷のパターンに合わせてルールを設定し、そのルールをログから評価してアクション(自動スケールなど) を行うことが可能になります。


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