週刊 Windows Azure Platform 通信

第13回Windows Azure Platform 最新アップデート on Lean Windows Azure

米国時間12月13日(日本時間12月14日)に、Learn Windows Azureが開催されましたが、今週Windows Azure Webサイトをはじめとして、さまざまなアップデートが行われましたので、その内容をお届けします。

Windows Azure Webサイトリニューアル(12月10日)

Windows Azure Webサイトが United States・英語ページなどが先行してリニューアルになっています。一部を除き日本語でもご覧いただくことが可能です。

シナリオベースの概要や各機能別の説明を掲載したツアーページ利用料金を算出できるCalcuratorの最新版と各料金プランを提示、そのまま購入できる料金ページ多言語に対応したSDKや各種ツール、ソースコードを言語別に検索できるDevelopページ利用中のWindows Azureアカウントを一覧・管理できるアカウントページなどから構成されています。

Windows Azureサブスクリプションの購入・管理プロセス改善、試用サブスクリプション完全無料化、料金の見直し(12月10日)

これまでMOCP(Microsoft Online Services Portal)で行っていたサブスクリプション購入(申込)Windows Azure Webサイトで行うように変更され、料金ページなどから3ステップで購入が完了します。また、最新の利用状況や請求金額、請求書をWindows Azure Webサイト>アカウントで随時確認でき、請求書の表示方法改善が図られています。

また、3ヵ月間無料評価版(これまでの"導入特別プラン")とMSDNサブスクライバー向けプラン(MSDN サブスクリプションのWindows Azure無償利用特典)は、無料利用分を超えた利用を行うと停止となる機能が追加されました。これまでは無償利用分を超えると従量課金されていたため、試用を躊躇われていた方々にも安心してご利用いただけます。

なお、価格についてのアナウンスですが、

  • SQL Azureの大口利用に対する料金引き下げ ⁠詳しくは後述)
  • データ転送料金の値下げ ⁠Zone 2 : アジア太平洋地域で $0.20 → $0.19)
  • サービスバス利用無償期間(~2012年3月末)とその後(2012年4月~)の価格体系の発表

などが行われました。料金体系については、Windows Azure Webサイト>料金の概要をご確認ください。

Windows Azure SDKの多言語、多様なプラットフォーム、OSS対応(12月13日)

Windows Azure SDK 1.6から⁠Windows Azure SDK for .NET⁠という正式名称になりましたが、.NET以外にnode.js/Java/PHPに対応したWindows Azure SDKや各種ツール、ソースコードなどがそれぞれ利用可能になっています。Webサイトのリニューアルにより、それぞれの言語に対応したツールを探しやすくなっており、これらのクライアント関連ツールはApache v2 open sourceライセンスでGitHubにも公開されています。

この中でとくに大きなアップデートは、Windows Azure SDK for Node.jsとApache Hadoop based service for Windows Azureです。

Windows Azure SDK for Node.js リリース

Windows Azure上に快適なNodeアプリケーション環境を構成することが可能になります。Windows Azure Blob/Table/Quereストレージを利用するためのライブラリや、コマンドラインツールであるWindows Azure PowerShell for Node.jsが含まれています。

Apache Hadoop based service for Windows AzureのLimited Preview版が公開

数日かかっていたHadoopアプリケーションのデプロイを数時間でWindows Azure上でできるようになります。MapReduceジョブを構築するためのJavaSriptライブラリが含まれている他、HadoopベースのDWHツールであるHive対応のODBCドライバやExcel Add-inなどデータ分析を効率化するためのツールも含まれています。Limited Preview版のため、試用をご希望の場合はWebサイトからお申込みください。

SQL Azure Q4 2011 Service Release(12月10日)

PASS Summit 2011のアナウンスを受けて、2011年Q4として下記がアップデートされています。

SQL Azureのデータベースサイズが最大50GBから150GBに拡大

この最大データベースサイズ拡大に合わせて、より大きなサイズのデータベース利用に対する料金の引き下げが行われており、これまでの50GB利用と同じ料金で150GB利用が可能になっています。

SQL Azure管理ポータルのリニューアル

⁠Metro Style⁠と呼ばれるタイルを使ったデザインに変更され、下記SQL Azure FederationやDAC Import/Export Serviceはこちらの管理ポータルから利用できます。

SQL Azure Federation

データベースサイズやアプリケーションのワークロードを基にして、データベースのシャーディング(パーティション分割)を行うことで、データベースを伸縮自在に変更することができる機能です。詳細はMicrosoft TechNet Wikiの記事 をご覧ください。

DAC Import/Export Serviceアップデート

DACPACを利用して、Windows Azure Blob経由でSQL AzureおよびSQL Serverデータベース をインポート/エクスポートするツールです。詳細はCodePlexのドキュメントをご覧ください。

ユーザ制御による照合順序のサポート

SQL Azureでデータベース作成時に、データの照合順序を指定できるようになりました。fn_helpcollations()システム関数が返す照合順序を指定できます。

Windows Azure Training Kit - December Update(12月13日)

Node.jsやWindows Azure HPC Schedulerなどのコンテンツが新規で追加されています。

関連リンク

今回のアップデートに関する詳細はこちらをご確認ください。

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