Windows Azure正式サービススタート2周年
Windows Azureが商業サービスを開始したのが2010年2月1日、今日で2周年になります。
Windows Azure Platformは2008年10月に開催されたPDC08にて発表されました。毎月のようにサービス追加や改善などが行われ、幅広い用途・利用シーンに対応するプラットフォームとして、今もなお日々成長しています。
この2周年に合わせて、Windows AzureユーザーグループであるJAZUGでもオンラインイベントを行っています。
ちなみに、Windows Azure の機能改善、追加などなどのご要望はMy Great Windows Azure IdeaのWebサイト で受け付けています。
Windows Azure SDK for Node.jsアップデート、Cloud9による開発・デプロイが可能に
Windows Azure SDK for Node.jsがアップデートされ、Windows PowerShellによるNode.jsアプリケーションの作成とデプロイ、また、Node.jsパッケージ管理ツールであるNPN(Windows Azure SDK for Node.jsに含まれています)の利用など、チュートリアルも追加されています。
また、Cloud9 IDEによるWindows Azureのデプロイがサポートされ、マルチプラットフォームに対応したNode.js開発ツールを利用してWindows Azureを活用することが容易になります。
米国サンフランシスコで1/24~25(現地時間)に開催されたNode SummitにてNode.jsによるWindows Azureアプリケーション開発・デプロイのデモが行われています。
SQL Azure Data Syncのプレビュー版リリース
オンプレミスのSQL Serverやクラウド上のSQL Azureのデータベースを同期するSQL Azure Data Syncは、CTP2版として公開されていましたが、最新版の“ January 2012 Update” と称されているSQL Azure Data Sync Previewが利用可能になりました。
主なアップデートとしては、
ツールが日本語を含む10ヵ国語で利用可能
すべてのWindows Azureデータセンターのロケーションで同期設定を行うSync Serverを作成可能
15分ごとの同期ログ作成やトラブルシュートのためのエラーログメッセージ改善などの機能強化
となっています。
また、SQL Azure Data SyncでSQL Serverの同期設定を行うクライアントツール、SQL Azure Data Sync Agentもプレビュー版となる最新版が公開されています。
なお、SQL AzureのデータベースをBACPAC形式でWindows Azureストレージ(Blob)にインポート・エクスポートできるSQL Azure Import/Export Serviceが正式リリースとなっており、併せてSQL AzureのDBのバックアップや、オンプレミスのSQL Server のDBとの連携や移行が容易に行えるようになります。
馮富久の眼
まずトップニュースはこれですね。Windows Azureのサービス展開が開始してから、本日で2周年になります。おめでとうございます。これからのさらなる展開に期待したいです。
そして、技術的なトピックとしてはこちらを。2011年から注目を集めているサーバサイドJavaScript「Node.js」に対応したAzure SDKがアップデートされています。今回のアップデートでは、Cloud9 IDEによるWindows Azureのデプロイがサポートされ、マルチプラットフォームに対応しているのが特徴で、今まで以上にAzure上でNode.jsを活用しやすくなりました。これにより、クラウド環境において、スケーラビリティの高いWebアプリケーション開発がしやすくなり、Azure開発者にとっては大変嬉しいニュースと言えるでしょう。