Windows Azure通信

2012年12月11日号:Windows Azureモバイルサービスアップデート、Windows Azureメディアサービスサンプル公開、Data Plantのアナウンス

Windows Azureモバイルサービス、iOS向けSDKアップデートでプッシュ通知に対応(12/4)

マルチデバイス向けアプリケーションのプラットフォームを提供しているWindows Azure モバイルサービスでは、Windows 8向けWindowsストアアプリやWindows Phone 8はもちろん、iOS(iPhone)やAndroidにも対応しています。この度、iOS向けSDKがアップデートされ、APNS(Apple Push Notification Services)を通じたプッシュ通知に対応しました。

Apple iOS provisioning portalに作成したアプリを登録して、APNSプッシュ証明書をアップロードした後、Windows Azureモバイルサービスにも証明書をアップロードすれば設定が完了します。

なお、Objective-Cによる開発をサポートするSDK自体のパフォーマンスおよびメモリ利用の改善が行われ、ログインのためのコーディングを簡素化するログインメソッドが追加されました。このメソッドでは、Twitter、Google、Facebook、Microsoftアカウントを利用できます。

Windows Azureメディアサービス、SDKを利用したアプリケーションサンプル最新版公開(12/2)

Windows Azureによるメディア配信サービスを提供するWindows Azureメディアサービスは、コンテンツのアップロード、エンコーディング、暗号化、フォーマット変更、配信といった作業をアプリケーションとして自動化するためのWindows Azure Media Services SDKが提供されており、Windows Azure Media Services .NET SDK 2.0対応のアプリケーションサンプルも公開されました。

個人や小規模利用では、Windows Azure管理ポータルからGUIで操作できます。Windows Azure Media Services SDKを利用することで、暗号化の種類(CENE(Common Encryption Protected:PlayReadyなど⁠⁠、ストレージ暗号化⁠⁠、エンコーディング形式(Microsoft Expression Encoderと同様)などの詳細に設定、お手持ちのアプリケーションと連携するといった利用も可能です。

CO2排出ゼロの新しいMicrosoftのデータセンター“Data Plant”がアナウンス(11/19)

MicrosoftはCO2排出ゼロの⁠ゼロカーボン⁠のデータセンター開発・運営に取り組んでいますが、さらに進んだ⁠Data Plant⁠と呼ばれる持続可能なデータセンターの研究開発への投資がアナウンスされました。

Data Plantは発電所とデータセンターを統合する施設として、2012年4月に構想が発表されています。現在、ワイオミング州シャイアンにあるDry Creek Water Reclamation Facility(下水処理場)に併設された施設で、処理場で生成されたメタンガスのみを利用するデータセンターの研究開発が行われています。これまでのバイオガス利用施設では外部から天然ガスを供給する必要がありましたが、溶融炭酸塩形燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell)を利用して、処理場で精製したメタンガスを効率良く電力に変換、これにより大幅にCO2を削減できます。

電力は現在300kW供給可能で、データセンターで利用されるほか、余剰電力は処理施設にて再利用されます。今後はさらなるエネルギー効率の向上とデータセンターの稼働と電力消費に合わせた管理が研究される予定です。

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