Windows Azure通信

2013年3月12日号:Windows Azure Active DirectoryおよびWindows Azure管理ポータルアップデート、Microsoft、MetricsHubを買収

Windows Azure Active Directory アップデート:管理ポータルからの操作、携帯電話を使った多要素認証対応(3/4)

Windows Azure Active Directoryのアップデートが行われ、Windows Azure管理ポータル の操作や携帯電話を使った多要素認証が追加されました。

Windows Azure Active Directoryは、他のWindows Azureのサービスと異なる管理ポータルから操作を行っていましたが、このたびWindows Azure管理ポータルでユーザやアクセスの管理を行ったり、Windows Azure Active DirectoryとオンプレミスのWindows Server Active Directoryの同期・統合などの管理を行ったりすることが可能になりました。

また、新機能として、IDとパスワードを用いた認証以外の認証方法(多要素認証)に利用できる、携帯電話による認証がプレビュー機能として追加されました。こちらは、あらかじめ認証に用いる携帯電話を登録しておき、携帯電話への音声メッセージやSNSによるコードを利用してアクセスを行います。

Windows Azure管理ポータルのアップデート:エンドポイント監視機能、サービスバス設定、ストレージ操作(3/4)

Windows AzureモバイルサービスのAndroid対応やWindows Azure Active Directoryの機能強化と合わせて、Windows Azure管理ポータルがアップデートされています。

エンドポイント監視機能(Windows Azure クラウドサービス、仮想マシン、Web サイト(占有モード))

こちらは最大3ヵ所のサブ地域からエンドポイントに対してHTTP/HTTPSによる監視テストを行うもので、Windows Azureクラウドサービス、仮想マシン、Webサイト(占有モード)でプレビュー機能として利用できます。監視するエンドポイントは [構成] のページから設定でき、[ダッシュボード] のページで5分ごとの監視データを確認できます。

サービスバス(キュー、トピック)の設定機能

キューおよびトピックの設定を確認、変更できるようになりました。また、キュー、トピック、サブスクリプションのダッシュボードが追加されています。

ブロブ ストレージの操作

Windows Azure管理ポータルからブロブ ストレージを直接操作できるようになりました。コンテナに含まれるファイルなどを直接ダウンロードする、プロパティを確認/変更するといった操作ができるようになっています。

メディアサービスのダッシュボード&クイックスタート追加、東アジアのデータセンターで提供

オンデマンドストリーミングのダッシュボードによる監視機能が追加されました。また、クイックスタート画面が追加され、メディアサービスSDKを使ったアップロード/エンコーディング/ビデオの配信とストリーミング の方法なども掲載されています。ちなみにWindows Azureクラウドサービスや仮想マシンにもクイックスタート画面が追加されています。

■クラウドサービスで cer 形式の証明書が利用可能に

クラウドサービスに アプリケーションをデプロイする際、これまではPFX形式の証明書(*.pfx)のみが利用可能でしたが、このたび*.cerでも利用できるようになりました。

これらのアップデートの他に

  • これまで旧ポータルからの利用となっていたWindows Azure SQLレポートが新ポータルで利用可能に
  • 管理ポータルで利用できる言語の追加(6ヵ国語→11ヵ国語)
  • Windows Azureストアの対象国の追加(25ヵ国→36ヵ国)

といった追加/変更も行われています。

Windows Azureの自動スケーリングサービスを提供するMetricsHubを買収(3/4)

Microsoft(米国本社)は、クラウド監視・自動スケーリングのサービスを提供するスタートアップ企業、MetricsHubを買収しました。

MetrixHubはMicrosoftのスタートアップ企業支援プログラムであるMicrosoft Acceleratorに選定された企業で、クラウドの利用状況に合わせて、クラウド側の性能を自動調整するサービスであるActive Cloud Monitoringを提供しています。これにより、クラウドを適切に利用でき、かつ無駄な費用を削減することが可能になります。

このActive Cloud Monitoringは現在プレリリース版として、Windows Azureストアから無料でご利用頂けるようになっています。

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