Windows Azureモバイルサービスの機能強化:HTML5テンプレート追加/PhoneGapアプリが接続可能に/クロスドメイン通信のCORS対応(3/18)
Windows Azureモバイルサービスの機能が強化されました。
まず、PC/モバイル、OS、ブラウザを問わずアクセスできるWebアプリとして利用できる、HTML5/JavaScriptによるWebアプリケーションのテンプレートが追加されました。こちらを利用することで、データベースのテーブル作成や接続などを自動で設定でき、アプリ作成に注力できます。
既存のアプリをWindows Azureモバイルサービスに接続して、各種アプリに機能を簡単に追加できるプラットフォームとして利用することもでき、この度、PhoneGapアプリをWindows Azureモバイルサービスに接続することができるようになり、モバイルサービスが提供しているMicrosoftアカウントやGoogle/Facebook/Twitter IDによる認証機能や、データクエリー/ストレージAPIなどを利用できます。
また、クロスドメイン通信を行うためのCross Origin Resource Sharing(CORS)を設定できるようになり、データ取得を許可するホスト名を設定できます。
なお、Windows Azureモバイルサービスの新しいC#クライアントライブラリが公開されており、Portable Libraryに対応したことでWindowsストアアプリなどとコードを統一できるほか、Windows Phone 7.5対応、Json.NETおよびHttpClient対応が行われています。
Windows Azure Webサイトの機能強化:Mercurialのサポート/配置ツールとしてDropboxを追加(3/18)
Windows Azure Webサイトの機能強化として、Visual StudioやWebMatrixといった開発ツールやFTP/Git/CodePlexで配置する方法、ソース管理を含めてTeam Foundation Service やGitHubを利用する方法に加えて、分散型ソース管理システムMercurialが追加されました。これまでのBitbucketやCodePlexのレポジトリからもMercurialを利用できます。
また、配置ツールとしてDropboxが追加され、ファイルの配置がさらに容易になりました。なお、一度設定したツールも必要に応じて他のツールに変更することも可能です。
ASP.NET/PHP/Node.jsのアプリケーションテンプレートがWindows Azure Webサイトのギャラリーに追加され、開発ツールを使わなくてもシンプルなアプリケーションを簡単に作成できます。
Windows Azure HDInsight公開プレビュー開始(3/18)
これまで招待制プレビューで利用可能だったWindows Azure HDInsightが公開プレビューとなりました。Hadoopクラスタの作成など、Windows Azure HDInsightの操作はWindows Azure管理ポータル に統合され、40ノードまでのHadoopクラスタを作成できます。
クラスタ存続期間の制限はなくなり、プレビュー期間としてコンピューティングインスタンスの利用料金が50%引きで提供されます。
馮富久の眼
3月最終週になり、いろいろなニュースが出ました。まず、Windows Azureモバイルサービスで、HTML5テンプレート追加/PhoneGapアプリが接続可能に/クロスドメイン通信のCORS対応といった実用的な機能が追加されています。
また、Windows Azure HDInsightが公開プレビューされました。現在、40ノードまでのHadoopクラスタの作成が行え、ビッグデータを扱うシステムでの利用がしやすくなっています。