Windows Azure通信

2013年4月24日号:Visual Studio 2012 Update 2公開

Windows Azure Active Directory正式公開、無料で利用可能に(4/8)

Windows Azure Active Directoryが正式リリース(GA:General Availability)となりました。Office 365、Dynamics CRM Online、Windows Intune、そしてWindows Azureのアクセス管理からスタートしたWindows Azure Active Directoryは、世界規模のクラウドによるID管理サービスとなりました。社内リソースとクラウドサービスへ同一IDによるシングルサインオンアクセスを提供し、クラウド+オンプレミスのハイブリッド環境に柔軟に対応できます。

Windows Azure Active Directoryの正式公開に合わせ、現在利用中のWindows Azureサブスクリプションでディレクトリ テナントを追加できるようになり、カスタムドメインの追加やシングルサインオンの設定、ディレクトリ同期など、Windows Azure管理ポータルから操作できるようになっています。Microsoftアカウントに加えてWindows Azure Active Directoryで管理されているIDを利用できるようになるなど、Windows Azureにアクセスできるユーザの追加や管理も容易になりました。

なお、これまでプレビュー期間として無料で提供されていたWindows Azure Active Directoryの各機能(AD、テナント、ユーザー/グループ管理、シングルサインオン、グラフAPI、クラウドアプリケーションプロビジョニング、ディレクトリ同期、ディレクトリフェデレーション)は、正式公開後も無料で提供されます。

Windows Azure Backup&Windows Azure Hyper-V Recovery Managerプレビュー公開(4/8)

Windows Serverのバックアップ およびリカバリ機能をクラウドで提供するWindows Azure BackupがWindows Azureのプレビュー機能として利用可能になりました(これまでプレビュー公開されていたWindows Azure Online BackupではWindows Azure Active Directoryが別のポータルで管理、Office 365への紐づけになっていました⁠⁠。

Windows Azure BackupはWindows Server 2012, Windows Server 2012 Essentials, Windows Server 2008 R2 SP1に対応し、System Center Data Protection Manager 2012 SP1から操作できます。バックアップ対象はフォルダ/ファイルで、差分のみをバックアップすることでバックアップ領域や帯域を節減でき、複数のリカバリポイントを持つことで特定の時間の状態に戻す(point-in-time recovery)ことができるようになっています。

なお、Windows Azure Hyper-V Recovery Managerが招待制プレビューで公開、System Center 2012によるプライベートクラウド環境のVMリカバリを提供します。

Windows Azure Webサイトのモニタリング&監視機能を強化(4/8)

Windows Azureのモニタリングおよび監視機能が強化され、Windows Azure Web サイトではログファイルをリアルタイムに監視できるように、コマンドラインツールにモニタリングを強化するコマンドが追加されました。トレーシングのon/off切替やトレースやログ情報の保存といった機能の他、Windows Azureコマンドラインツール(Windows/Mac/Linuxに対応)からリアルタイムにログをトレースすることなどが可能になりました。

また、Windows Azureクラウドサービスおよびストレージは、操作ログが実行したユーザアカウントの情報とともに管理ポータルで確認できるようになりました。

Windows Azure仮想マシン、メディアサービス、HDInsightの機能強化(4/8)

Windows Azure仮想マシン、メディアサービス、HDInsightでも機能改善/強化が行われています。Windows Azure仮想マシンでは、作成する仮想マシンのOSディスクサイズがデフォルトで127GBに拡大、管理ユーザ名の指定が可能になりました。Windows Azureメディアサービスでは、動画コンテンツのエンコード方法として、ブロードバンド向け/アダプティブストリーミング対応など、より詳細なプリセットが用意されました。ビックデータ分析を提供するWindows Azure HDInsightは、管理ポータルからサービス稼働状況を確認するダッシュボード、アクティブマップの確認ができるようになりました。

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