"運用者に光を"「Cloud Operator Days Tokyo 2021」の歩き方

#02 編集部お勧めセッションはこれだ! ―「Cloud Operator Days Tokyo 2021」を楽しもう

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クラウド運用管理にスポットを当てたオンラインカンファレンス「Cloud Operator Days Tokyo 2021」が7月から開催中です。後編となる今回は,イベント5トラックの概要と,全60セッションの中から編集部の推しセッションご紹介,そしてカンファレンスを締めくくる8/27(金)開催予定のライブイベントの見どころをお届けします。

どう歩く? 「Cloud Operator Days Tokyo」の5トラック

前編でも紹介しましたが,⁠Cloud Operator Days Tokyo 2021」は以下の4トラック+共催の「Cloud Native Telecom Operator Meetup 2021 (CNTOM 2021⁠⁠」トラックの計5トラックで構成されています。

  • 大規模システム運用
  • 運用苦労話(しくじり、トラシュー)
  • 運用自動化(Dev/Ops、CI/CD)
  • 社内基盤(情シス、開発環境)

では各トラックの特徴を見ていきましょう。

大規模システム運用(8セッション)

クラウド利用の華といえば大規模システム。大規模に使うには,当たり前ですが大量のユーザ/データを扱う必要があるため,当然事例が出せるのは誰もが知っている名だたるネット企業に限られます。こうした企業はコンプライアンスが確立されているためガードが固く,メンバー限定の個別カンファレンス以外では,現在進行中の運用ノウハウが語られることはあまりありません。それを垣間見ることができる貴重なセッション揃いと言えるでしょう。

運用苦労話(14セッション)

編集部お勧めの,ある意味「Cloud Operator Days Tokyo 2021」のコンセプトを象徴するトラックです。⁠運用苦労話」という字面から,いわゆる「失敗カンファレンス」的な内容をイメージするかもしれませんが,よりポジティブで、むしろ運用の考え方を変えるヒントを与えるようなセッションが並びます。

運用自動化(12セッション)

クラウドの運用を自動化するための,さまざまなツールやミドルウェア、環境の「使いどころ」を紹介するセッションが揃えられています。いままさにその環境を利用している人,クラウド運用で同じ問題をかかえている人にはまると,有益な知見が得られます。

社内基盤(13セッション)

このトラックもおすすめ。クラウドを使ったシステムをどのように活用していくか,実践的/実用的な情報を整理してわかりやすく説明しているセッションが多いのが特徴です。

CNTOM 2021(7セッション)

同時開催の「Cloud Native Telecom Operator Meetup」のトラック。今やテレコミュニケーションはクラウド基盤なしには成立しません。そんなテレコム分野で,おもにクラウドに接点がある領域についての基礎知識をクラウド技術者に解説するセッションが揃っています。

各セッションは1本20分程度,オンデマンドで配信されるため,リアルイベントのように「裏番組なので参加できなかった」などということはありません。視聴したいものからどんどん参加できるのがオンラインの良いところですね。

ジャケ買いならぬ「タイトル買い」で選ぶ,編集部のお勧めセッションはコレだ!

それでは実際に気になるセッションをご紹介します。選んだ基準は「引きのあるタイトル」です。良いキャッチコピーを見ると,つい覗いてみたくなりますよね。そうやって目についたセッションから入るのが「Cloud Operator Days Tokyo 2021」のひとつの歩き方だと思います。

[運用苦労話]Kubernetesでコンテナを使ってサービス化したら運用者がログを追えなくて工夫した話

昔農 凜太朗(NTTコミュニケーションズ株式会社)

「○○したら○○した話」というキャッチは,ありがちですが引きが強いですね。このセッションではコンテナ化で追えなくなったログの扱いをどう解決したかを,非常に聞きやすい語り口で紹介しています。

問題解決の鍵を握る謎ツール「Quemaru(クエマル⁠⁠」とは?

問題解決の鍵を握る謎ツール「Quemaru(クエマル)」とは?

既存のシステムをクラウド,コンテナ環境に移行するメリットは,クラウドに関わる技術者ならいくらでもあげることができるでしょう。しかしシステムに関わる誰もがその恩恵を受けるわけではありません。利用者にとってはこれまでできていたことが(同じように)できない,というケースも当然あります。このギャップをいかに解決するかも運用技術者の腕の見せどころ。その際の手本になるようなセッションです。

[運用苦労話]クラウドサービスのインシデント対応をめぐる「モヤモヤ」 ~JPCERT/CCのインシデント対応事例より~

佐々木 勇人(一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター)

「モヤモヤ」というのがまた気になるワードです。このセッションでは,最近話題になったSalesforce,AWSの不正アクセス事件を例に,クラウドサービスとそれ以外でのアクセス権限に対するイメージの違いを「モヤモヤ」として紹介しています。事件に関するネットの声なども紹介され,なるほどと納得するお話。

[運用苦労話]これやったの誰?

新津 佐内(株式会社カサレアル)

この短いキャッチーなタイトルには誰もが反応しますね。タイトル勝ちです。タイトルから,システム運用で何か「やらかした」人を追求するようなストーリーを想像しますが,そういう話ではなく,AWSでアカウント運用する際の実行権限をどのように割り当てるかという工夫の紹介でした。たしかに最後まで聞いてみると「これやったの誰?」なのです。

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