19ナインの堅牢性と6ナインの可用性を実現したストレージサービス
膨大な画像や映像を配信するWebサービスにおいて,
この分散ストレージサービスは,
また主要なストレージサービスと比べて最大約6倍とする高いパフォーマンスを備えているほか,
この分散ストレージサービスをいち早く採用したのがアスクルです。同社ではヤフーと協業し,
アスクルが外部ストレージサービスを採用した理由
- ――まず
「LOHACO」 のサービス提供を開始した背景を教えてください。 上村氏:アスクルではもともと,
法人様向けにカタログ通販サービスを提供していましたが, 新たに市場を開拓するという目的のもと, Yahoo! JAPANとの提携を機に一般消費者向けの市場に本格的に打って出ることになりました。そのプロジェクトの第一弾となるのが 「LOHACO」 になります。昨年10月にスマートフォン向け, 11月にはPC向けのWebサイトをオープンしました。 - ――最初にスマートフォン向けのWebサイトを公開したのは,
どういった理由からなのでしょうか。 上村氏:Yahoo! JAPANでは開発方針として
「スマホ・ ファースト」 を掲げており, 今後のアスクルにおいても同様のコンセプトでビジネスを展開していきたいと考えています。そうした背景もあり, これからスマートフォンやタブレット端末の進化に先駆けてサービスを展開するという意味も込め, スマートフォン向けのWebサイトを先に提供することになりました。 Webサイトだけでなく,
iOSとAndroid端末向けにネイティブアプリも提供しています。現在はいつも買っているものをすぐに発注することができる 「LOHACOアプリ」, そして天気情報やニュースのチェックやスケジュール管理なども可能な 「LOHACO LIFE」 の2種類があり, お客さまのニーズに合わせて選択していただける形になっています。 - ――そのLOHACOにおいて,
IDCフロンティアの分散ストレージサービスを採用することになった背景を教えてください。 北岡氏:LOHACOでは
「Yahoo!トップページ」 並び 「Yahoo!ショッピング」 からの誘導が予定されており, このことからYahoo! JAPANからのトラフィック流入が相当数あることが見込まれていました。アスクルが以前から展開している法人向けサービスでは, 基本的にフロントのWebサーバで画像を配信する仕組みになっていましたが, 同じ仕組みでLOHACOのサーバを構成すると膨大なトラフィックに対応できない可能性がありました。 そこでYahoo! JAPANが運営しているCDNを使うことを考えたのですが,
オリジナルの画像データを保存するサーバをどうするかが問題となりました。それをIDCフロンティアに相談したところ, 最適なサービスがあると言って紹介されたのが 「分散ストレージサービス」 だったわけです。 上村氏:法人向けサービスの場合,
アクセス数が突然跳ねることは少なく, トラフィックが読みやすいためインフラの構成がやりやすいんですね。ただコンシューマ向けサービスの場合は, トラフィックが突然増加して場合によってはサービスが利用できない状態に陥る可能性があるという指摘を北岡から受けました。そこで画像ファイルを外に出せないかということを検討し, 最終的にIDCフロンティアの分散ストレージサービスを使うことにしたのです。