インターネットを支える技術者たちの集い―gihyo.jp×JANOG presents

番外編 JANOG26を総括する!最後のまとめ

はじめに

早いものでJANOG26が終了して1ヵ月が過ぎました。皆様にとってのJANOG26は、いかがだったでしょうか。

参加してくださった皆様にそれぞれのご感想があると思いますが、JANOG26でいくらかでも持ち帰って頂いたものがあればいいなと、スタッフ一同願っています。

ここでかねてよりWebやメーリングリストなどを通じて回答をお願いしていたアンケート結果がまとまりましたので、各チェアからのメッセージとあわせてJANOG26を振り返ってみたいと思います。

JANOG26アンケート結果
http://www.janog.gr.jp/meeting/janog26/doc/JANOG26_enq.pdf

アンケート結果より

本会議の出席者数624名、Ustream中継の視聴者数最大291名(アンケート結果2ページ、以下同じ)はいずれも過去最大でした。多くの皆様のご参加、ありがとうございました。また、多くの方に有意義と評価いただけたこと(同7ページ)も大変嬉しく思います。

各プログラムの評価についてですが、評価点で見ると高い方から「頑張れフォールバック」⁠IPアドレスの行方」⁠ブロッキング」⁠まだあるIPv6家庭用ルータの課題」⁠海底ケーブル」となっています(同8ページ⁠⁠。

特定の領域に偏らず、いろいろな内容について興味を持って頂けたのかなと思っています(もちろん、すべてのプログラムで当日非常に活発な質疑が行われたことは言うまでもありません⁠⁠。

運営面では、今回初めてTwitterに公式に対応しました。またgihyo.jpによる記事連載も実施しました。Twitterによるアナウンス効果がどれだけあったのかわかりませんが、連載記事をご覧になってくださった方々は半数以上いらっしゃいました(同12ページ⁠⁠。

「1/8」のネットワークの提供は、発表者からの提案で始まりました。アジア・太平洋地域のIPアドレスを管理するAPNICに対して試験利用の調整をした上で実現できたものです。

発表者が、⁠1/8」を今後利用するにあたり改善すべき点等をJANOG26に参加する全ての参加者と共有したい、という思いがあって実現できたことだと思います(同14ページ~⁠⁠。

その他、頂いたご意見すべてを、スタッフ一同嬉しく読んでいます。

アンケート結果全体からみて、JANOG26は盛況のうちに開催できたと思います。皆様にとってJANOG26は有意義な会だったでしょうか。

チェアからみた◯と×

では、各チェアはJANOG26をどう評価しているか、それぞれからの振り返りコメントを紹介しましょう。それぞれ○×形式でお送りします。

山本(実行委員長)
 沢山の人にJANOGに触れて頂けたこと。
× バツではないですが、さまざまな立場(レイヤ)の方が参加できる雰囲気作りは継続して取り組んでほしい。
松下(実行委員長)
 質問のための会場マイクに新しい方も並んでいらっしゃったようだし、いつもより広い層から会場に来てくださっていたようであること。
× SC(実行委員長)って難しいな、率直な感想として。⁠Restart」というテーマはあまり知られていなかったかも。
小山(プログラム委員長)
 Ustreamやったのもあって、今までJANOGは興味の対象外であった人も参加、あるいは中継を見てくれていたらしいのが良かった。
× クロスレイヤーなプログラムをもっとたくさん用意したかったが、準備期間を考えるとこれが限界だった。あとは、今後のJANOGではUstreamのアーカイブを残してほしい。あれは貴重な財産になるはずだから。
吉村(プログラム委員長)
 できるだけ万遍なく広いジャンルをちりばめるようにしたけど、それはできたかなと思う。わくわくするプログラムを多くできた。それは発表者やプログラム委員をはじめ、ご協力いただいた皆様の成果。
× プログラムを詰め込みすぎたかな、とも思う。結果的に議論の時間が短くなった。しかし、万遍ないプログラム構成と議論時間の確保はトレードオフ。それをバランスさせるのがチェアの仕事だと痛感。
大久保(企画編成委員長)
 参加者数(中継視聴者数も)過去最大。宣伝がどれだけ生きたのか分からないが、多少なりとも貢献できたのでは。
× いくつかの新しいことを試して、半分くらいうまくいって、半分くらい失敗した。失敗したところをノウハウに残して次に繋げたい。
菊地(企画編成委員長)
 Twitter、Ustream中継、gihyo.jp連載などの新しいことを実行できたこと。JANOGというコミュニティが活発になるための施策をいくらかでも打てたこと。
× 新しいアイデアを実現できるだけの時間が足りなかった。うまく段取りできなかったのは結局は実力がなかったということ。その他、ホワイトボードが手つかずになってしまったのが残念。
仲西(会場運営委員長)
 懇親会と笹の葉さらさら。あの場所に置いたのが良かった。ツイートの反応も良かった模様。
× 802.11aしか提供できない、というのは会場の無線状況に依存しますが、全員が利用できる訳ではない(一部のノードは11aを受けられない)点から、少々残念に思います。

さいごに

JANOG26が盛況のうちに終了できたのは、本会議に参加してくださった皆様、あるいはUstream中継をご覧になってくださった皆様のおかげです。

また、ホスト企業様、スポンサー企業様のご支援のおかげでもあります。スタッフ一同より心から感謝申し上げます。

そして、この連載を読んでくださった皆様にもお礼申し上げます。ありがとうございました。

JANOG26に関する連載はこれで終わりです。また次回JANOG27でお会いしましょう!

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