こうしたニーズに要望に応えられるサーバーとして、サードウェーブテクノロジーズが提供しているのが「ExPrime Server R-280-HW」です。大きな特長となっているのが、一般的な1Uサーバーの半分の奥行きしかない、サードウェーブテクノロジーズが独自に設計したシャーシを採用している点です。
ExPrime Server R-280-HWでは、奥行きを半分にすることでラックの前後にサーバーを配置することを可能にしており、これによって1Uのスペースに2台設置することができます。特に多数のラックを利用するクラウドサービスベンダーなどにおいては、こうしたメリットが意味するところは大きいと言えるでしょう。
テーラーメイド感覚でカスタマイズが可能
柔軟なカスタマイズが可能であることも、ExPrime Server R-280-HWの大きな特長となっています。最大32GBのメモリを搭載できるほか、2.5インチディスクを2台組み込むためのスペースがあり、オンボードのSATAインターフェイスにSSDを接続して使うといったことが可能です。特にサーバーに直接ストレージを内蔵するDAS環境で、コストを抑えてパフォーマンスを高めたいといった際に、オンボードのSATAインターフェイスとSSDを組み合わせて使えるのは便利でしょう。
なおオプションでロープロファイルのPCI-Expressスロットを1基増設することが可能となっているため、たとえばRAIDカードとSASインターフェイスのディスクを組み合わせて使いたいといったニーズにも対応します。このようにExPrime Server R-280-HWでは、ハーフサイズの1Uサーバーでありながら様々なストレージ構成が可能なことも魅力となっています。
データセンターで提供されているラックには最大供給電力が設定されているため、ラック内で利用するサーバーの消費電力が供給電力を超えないように注意する必要があります。たとえラックに空きがあっても、供給電力以上のサーバーを運用することはできないのです。つまりExPrime Server R-280-HWは、奥行きが短いハーフサイズの筐体を採用しているというだけでなく、消費電力量の観点からもラックを有効に活用できるサーバーになっているというわけです。