Google Chromeは、Googleが開発している軽量、高速な、現在人気急上昇中のWebブラウザです。しかし正式に公開されているのはWindows版のみで、Linux版とMac版は長らくの間ベータ版としての提供でした[1]。しかしながら5月26日(日本時間)、とうとうLinux正式対応版であるChrome 5がリリースされました。そこで今週のレシピは、Ubuntu上で動くGoogle Chromeを紹介します。
SearchPreview for Googleは、Googleでの検索結果にサムネイルを追加する拡張です。検索をする際は、検索結果に表示されるページタイトルと3行程度のページ本文を手がかりに、目的にあうページを探して回ることは誰もがすることだと思います。SearchPreviewを導入すれば、ページのサムネイルが並んで表示されますので、ページをビジュアル的に捉えることが可能になります。わざわざリンク先を訪問しなくても、目的のページが見つけやすくなりそうです。
Google Mail Checker Plus
Google Mail Checker Plusはその名の通り、GMailの新着メールチェックと、簡易な閲覧機能をもった拡張です。メールの閲覧や既読フラグ、アーカイブ操作などを手軽に行うことができるようになっています。多くのメーリングリストに加入していると、「流し読みしておけば充分」というメールも毎日たくさんやってきます。そういったメールをわざわざGMailのページを開かずに「軽く読んでさっさとアーカイブ」してしまえるため、メール整理にかかる手間もいくらか減るのではないでしょうか。
大抵のメールソフトに外部エディタを呼び出すオプションが用意されているように、Webブラウザでもテキストを書く時はお気に入りのエディタを使いたいですよね。そこでみんなが大好きなEmacsの出番です。FirefoxにはIt's All Text!という、任意の外部エディタを起動してブラウザのテキストエリアの内容を渡すアドオンがあります。Emacsにはemacsclientという、「既に起動中のEmacsに接続する」機能があり、筆者はIt's All Text!からemacsclientを呼ぶことで、FirefoxとEmacsを連携させています。
しかしChromeはセキュリティ上の理由から、外部プログラムをキックすることができない仕様になっています。そこで登場する拡張機能がEdit with Emacsです。この拡張機能はEmacs側でWebサーバを起動し、そこに対してChromeがテキストエリアの内容をPOSTします。そしてサーバからレスポンスとして返ってきた内容をテキストエリアに書き戻すというロジックで、外部プログラムでのテキスト編集を実現しています。Edit with Emacsにはedit-server.elというEmacs Lispプログラムが同梱されていますので、ロードパスの通った場所に配置したら.emacsに以下のように設定しましょう。Emacsがlocalhostのポート9292をListenしはじめます。
デフォルトのEdit with Emacsでは、新しいフレームで新いバッファが開いてしまいます。本連載73回でelscreenを紹介しましたが、筆者のようにelscreenを愛用しているユーザならば、こんな時は新しいscreenを作ってバッファを表示して欲しいと思うのは自然な要求でしょう。これを実現するのが、khiker氏のelscreen-edit-serverです。Emacs Wikiからダウンロードするか、次のようにLaunchpadからbzrを使ってブランチを取得してください。
elscreen-edit-server.elをロードパスの通った場所に配置したら、.emacsに設定を追記してください。elscreenとEdit with Emacsと協調して動くため、最終的な記述は以下のようになります。