Ubuntu Weekly Recipe

第146回 音楽プレイヤーClementineを使う

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iPod/iPhoneを使う

ClementineにはRhythmbox同様,iPod/iPhoneに楽曲を転送する機能があります。デバイスをPCに接続すると,左ペインの[Devices]タブにアイコンが表示されます。ダブルクリックするとデバイスに接続し,デバイス内に存在する楽曲をスキャンし,[Library]タブと同様に表示されるようになります。

図5 デバイスを接続すると,このようにアイコンが表示される

図5 デバイスを接続すると,このようにアイコンが表示される

図6 初回接続時にはこのようなダイアログが表示されるが,[Connect device]をクリックしよう

図6 初回接続時にはこのようなダイアログが表示されるが,[Connect device]をクリックしよう

デバイスに楽曲を転送するには,[Library]タブ上で転送したい曲を選択し,右クリックメニューから[Copy to device]を選択してください。筆者はiPhone 3GSのiOS 4.0と4.1で確認を行いましたが,問題なく曲の転送が行えました。デバイスから曲を削除するには,デバイスの曲リスト上で右クリックをして[Delete from device]を実行してください。

図7 プレイリストに追加するのと同様,曲やアルバム,アーティストといった単位でデバイスに転送ができる。もちろん複数のファイルを個別に選択してもいい

図7 プレイリストに追加するのと同様,曲,アルバム,アーティストといった単位でデバイスに転送ができる

図8 転送のダイアログ。転送先のデバイスと,転送後のオリジナルファイルの扱いを設定できる。デフォルトでは転送後もPC上のファイルを保持するようになっている

図8 転送のダイアログ

さてご存知のようにiPod/iPhoneでは,MP3かAACの楽曲しか再生することができません。しかしUbuntuのようなフリーなデスクトップ環境を使っていると,音楽ファイルのフォーマットにはOgg Vorbisなどを使っているかもしれません。

そのような場合は一度MP3への変換を行わなければならないのですが,Clementineではデバイスへの曲転送時に自動的にフォーマットの変換を行う機能が用意されています。

デバイスを右クリックして[Device properties]を選択し,[file formats]タブを開いてください。そのデバイスが対応しているフォーマットが[Supported formats]にリストアップされています。[Convert any music that the device can't play]を選択しておくと,ここにリストアップされていないフォーマット(例えばOggなど)を転送しようとした際に,ファイルの変換を行います。

変換先のフォーマットは,[Preferred format]で選択しますが,UbuntuはデフォルトでMP3へのエンコードが行えず,このままでは変換時にエラーとなってしまいます。MP3への変換を可能にするには,gstreamer0.10-plugins-ugly-multiverseパッケージをインストールしておいてください。

MP3へのエンコードを可能にする

$ sudo apt-get install gstreamer0.10-plugins-ugly-multiverse

図9 デバイスのプロパティ。モデルや現在の使用容量,MACアドレスなどを確認できる

図9 デバイスのプロパティ

図10 デバイスでサポートされているフォーマットの確認と,転送時のファイルの扱い,変換するフォーマットの設定ができる。iPodを使うならば変換先はMP3を設定しておくのがいいだろう

図10 デバイスでサポートされているフォーマットの確認と,転送時のファイルの扱い,変換するフォーマットの設定ができる

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。最近レンズ沼にハマる。