Ubuntu Weekly Recipe

第146回 音楽プレイヤーClementineを使う

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カバーアートを設定する

iTunesやRhythmboxと同様に,Clementineでもアルバムのカバーアートを設定することができます。カバーアートはインターネットから自動的にダウンロードされる他,カバーマネージャを利用して手動で設定することも可能です。

カバーマネージャはメニューの[Tools]->[Cover Manager]から起動してください。カバーマネージャには現在ライブラリに登録されているアルバムが一覧表示されています。カバーアートが設定されていないアルバムはCDケースのアイコンで表されていますので,これらのアルバムに手動でカバーアートを適用しましょう。アルバムを右クリックして[Search for album covers...]を選択すると,検索用のウィンドウが開きます。ここでキーワードを入力すると,キーワードにマッチするアルバムを検索してカバーアートを表示してくれます。候補の中から正しいカバーアートを選択したら,[OK]で確定しましょう。

図11 キーワードを指定してカバーアートを探そう

図11 キーワードを指定してカバーアートを探そう

検索しても,目的のカバーアートが見つからないかもしれません。そのような場合は別途ダウンロードしたJPEG画像などを,手動で設定することができます。アルバムを右クリックして[Load cover from disk...]を選択してください。ここで設定したい画像ファイルを読み込めば,任意の画像ファイルをカバーアートとして設定することができます。

カバーアートを設定しておけば,アルバムの再生時にNotify-OSDの通知やウィンドウ左下の領域に画像が表示されるようになります。ただ筆者が確認したところ,カバーアート設定済みのアルバムをiPhoneへ転送しても,iPhone上でカバーアートが表示できない問題がありました。Rhythmboxでならばカバーアートの転送も可能なので,Clementineのバージョンアップで対応されるのではないかと思います。

図12 カバーアートを指定していると,再生中はウィンドウ左下に表示される

図12 カバーアートを指定していると,再生中はウィンドウ左下に表示される

WiiリモコンでClementineを操作する

部屋のどこかにPCを置きミュージックプレイヤーとして利用していると,いちいちキーボードやマウスで操作するのは面倒です。そこでリモコンが欲しくなるわけですが,実はClementineはWiiリモコンを使ったリモートコントロールに対応しています。WiiリモコンはBluetoothデバイスですので,もちろんPCがBluetoothを使える必要があります。

Wiiリモコンを使うには,wiimotedev-daemonを別途導入する必要があります。まずClementineのWikiからwiimotedev-daemon-1.2.tar.bz2をダウンロードしてください。

ビルドに必要なパッケージをインストールしたら,ダウンロードしたアーカイブを展開し,ビルドを行います。

wiimotedev-daemonのビルドとインストール

$ sudo apt-get install cmake libcwiid-dev libqt4-dev build-essential checkinstall
$ tar jxvf wiimotedev-daemon-stable_1.2.tar.bz2
$ cd wiimotedev-wiimotedev-daemon/
$ cmake . -DDISTRO=ubuntu -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr
$ make
$ sudo checkinstall

ビルドとインストールが完了したら,wiimotedev-daemonをスタートさせます。その状態で/var/log/messagesをtailし,Wiiリモコンの1ボタンと2ボタンを同時に押してください。ログにWiiリモコンのMACアドレスが表示されるので,そのアドレスを控えておきます。そして設定ファイルに確認したWiiリモコンのMACアドレスを追記し,wiimotedev-daemonを再起動させてください。

Wiiリモコンを設定する

$ sudo /etc/init.d/wiimotedev-daemon start
$ tail -f /var/log/messages
  (ここでWiiリモコンの1+2ボタンを押す)
  wiimotedev: wiiremote 00:19:1D:XX:YY:ZZ is unregistred, disconnected  
$ sudo vi /etc/wiimotedev/wiimotedev.conf
  [sequence]
  00:19:1D:XX:YY:ZZ=1   
$ sudo /etc/init.d/wiimotedev-daemon reload

[Tools]->[Preference]->[Wiimotedev]を開いて,[Enable Wii Remote support]にチェックを入れてください。これでWiiリモコンでClementineを操作できる状態になっているはずです。

リモコンの使い方はショートカットの一覧にある通りで,Aボタンでリモコンの有効/無効を切り替え,1ボタンで再生/一時停止,2ボタンでは演奏中の情報をNotify-OSDで表示させることができます。左右で曲送り/戻し,+/-でボリュームの調整など,直感的に使えるキーアサインになっています。それだけでなく,リモコンを左右に振ることでも曲の送り/戻しが可能です。せっかくのWiiリモコンですので,一度試してみるのも面白いでしょう注4⁠。もちろん自分でキーアサインを変更することも可能です。

注4
もちろんストラップを着用して,リモコンをしっかり握り,周囲にスペースがあることを確認した上で遊びましょう

図13 設定画面でリモコンを有効にしよう。キーアサインもここから変更することができる

図13 設定画面でリモコンを有効にしよう

図14 Aボタンを押すとリモコンが有効になる。リモコンの状態もNotify-OSDで通知される

図14 Aボタンを押すとリモコンが有効になる

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。最近レンズ沼にハマる。