6月7日:記事を更新しました
Ubuntuプロジェクトにおけるパッケージの取り扱いに関して,
今回は新しいソフトウェアがパッケージングされてリポジトリに入るまでを,
パッケージとは
はじめに,
Ubuntuでは,
Ubuntuのパッケージは,
- Main:Ubuntuチームによってサポートされる自由/
オープンソースソフトウェア。 - Restricted:Ubuntuチームによってサポートされるが,
自由/ オープンソースソフトウェアではないもの。特定デバイス用のプロプライエタリなソフトウェアが一例。 - Universe:Ubuntuチームの代わりにコミュニティによってサポートされるソフトウェア。自由/
オープンソースソフトウェアライセンスに合致するもの。 - Multiverse:Ubuntuチームの代わりにコミュニティによってサポートされるソフトウェア。ライセンス上あるいは法的な問題といった課題を持つ。
Ubuntuプロジェクトでは,
リポジトリ内のパッケージはUbuntuチームなど,
2016年現在,
リポジトリ内のパッケージに対して,
- 注1
- ただし,
Snappy Ubuntu Coreのために専用のパッケージフォーマットであるsnappy packageが用意されています。
パッケージの由来
Ubuntuのリポジトリで提供されるパッケージの由来は2つあります。Ubuntuの手続きに従って持ち込まれたものと,
Debianプロジェクト由来のパッケージ
Debianプロジェクトは1993年にIan Ashley Murdockが始めたプロジェクトで,
Ubuntuプロジェクトの創始者であるMark Shuttleworthは一時期Debianプロジェクトの開発者だったこともあり,
Ubuntuのパッケージのうち,
mainコンポーネントに分類されるパッケージもまた,
- 注2
- Ianは2015年末にこの世を去りましたが,
それにも関わらずDebianプロジェクトが続いているのは, この時代において十分に意義のある思想と, それに賛同する開発者およびユーザーの存在があるのだと思います。
Ubuntu独自のパッケージ
main/
Ubuntuのリリーススケージュール
一旦リリースされたUbuntuのバージョンで利用できるパッケージは,
それでは,
Ubuntuのあるバージョンにおいて,
- 注3
- この方針に対して,
開発終了後の変更を許し, リリースの便益を確保する手続きとして, Stable Release UpdateやBackportが存在しています。16. 04であれば, それぞれxenial-updatesリポジトリやxenial-backportリポジトリからその成果を利用可能です。