Ubuntu Weekly Recipe

第445回 LibreOffice Writerで構造化したドキュメントを執筆する

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相互参照

相互参照もドキュメントを構造化する上では必須の機能です。通常キャプションには番号を振りますが,順番を入れ替えたりするなどしてその番号を振り直すこともよくあることです。その際,番号を参照する本文も修正する必要がありますが,相互参照機能を使えば番号の変更に追随するため本文の修正は必要なくなります。もちろんほかの章や段落などを相互参照することもできます。

相互参照を挿入したいところにカーソルを移動して,⁠挿入][相互参照]でウィンドウを表示し,⁠図]または[表]をクリックすると右側にリストが表示されます図5⁠。これがまさにキャプションです。左下の[参照を挿入]は,図表の場合は[項目と番号]にするといいでしょう。これで「図1」などと表示された状態で相互参照の挿入が可能です。

図5 この例だと項目と番号,すなわち「図1」が挿入される

図5 この例だと項目と番号,すなわち「図1」が挿入される

なお,図表や見出しではなく本文中に相互参照先(ターゲット)を設定したい場合は,該当箇所を選択した上で[フィールドタイプ][参照の設定]にし,⁠名前]を入力して[挿入]をクリックしてください。すると[参照の挿入]で指定できるようになります。

脚注

脚注は挿入したいところにカーソルを移動し,⁠挿入][脚注と文末脚注]にある3つから選択できます。それぞれ[脚注]⁠文末脚注]⁠脚注または文末脚注]であり,⁠脚注]はページの下に挿入,[文末脚注]は最後のページに挿入,⁠脚注または文末脚注]はどちらかを選択できるばかりか,番号の代わりに記号を入れることができます図6⁠。通常は[脚注]を使用する機会が多いでしょう。

図6 あまり使わないと思われるが脚注と文末脚注を一つのダイアログで設定で選択できる

図6 あまり使わないと思われるが脚注と文末脚注を一つのダイアログで設定で選択できる

章番号

章番号は短いドキュメントでもついているとわかりやすいことがありますが,章仕立てにしているわけでもないのに大見出し(見出し1)に番号がついていると違和感があります。もちろんWriterではそのあたりを細かく調整できます。

章番号は[ツール][章番号付け]で挿入できます。例えばレベル2と3に[番号][表示する章レベル]を設定すると,前述のような大見出しに番号がつくことはなくなります図7⁠。⁠第1章」のように番号の前後に任意の語を追加することもできます図8⁠。

図7 ⁠見出し1」に番号なしという設定もできる

図7 「見出し1」に番号なしという設定もできる

図8 番号の前後に区切りを入れることもできる

図8 番号の前後に区切りを入れることもできる

目次のスタイル

目次をつけるかどうかは,表紙をつけるかどうかよりも先に決定する必要があります。言うまでもなく表紙なしで目次をつけないこともありますが,事前にページスタイルを作成しておいたほうがいいからです。

サイドバーの[スタイルと書式設定]にある[ページスタイル]を開き,項目を右クリックして[新規作成]をクリックします図9⁠。⁠管理]タブの[名前][目次]とし,⁠OK]をクリックしてください図10⁠。

図9 ページスタイルの追加

図9 ページスタイルの追加

図10 スタイルの名前を「目次」とする

図10 スタイルの名前を「目次」とする

表紙(タイトルページ)

表紙は最初のページにあるものですが,今回は本文から始めてしまいました。このような場合,ドキュメントの冒頭にカーソルを移動し,⁠挿入][任意区切り]をクリックしてください。⁠種類][改ページ]に,⁠スタイル][最初のページ]にして[OK]をクリックします図11⁠。すると表紙が挿入されます。

図11 任意区切りでページを挿入する

図11 任意区切りでページを挿入する

目次がある場合は再び[挿入][任意区切り]をクリックし,⁠種類][改ページ]に,⁠スタイル][目次]にして[OK]をクリックします。

[書式][タイトルページ]でも表紙をつけることができますが,この方法だとページ番号のリセットがうまく動作しないことがあったので今回は使用しませんでした。

目次

目次がある場合,目次のページにカーソルを移動し,[挿入]–[目次と索引][目次,索引または参考文献]をクリックします。既に目次になっているので,⁠OK]をクリックします。

目次は自動生成されるため,原則として任意の変更はできません。更新したい場合は目次のを右クリックして[目次と索引の更新]あるいは[Update Index]をクリックしてください。

ヘッダーとフッター

ヘッダーあるいはフッターは,ページの上部(ヘッダー)または下部(フッター)をクリックするとメニューが表示されますので,このメニューにある[+]ボタンをクリックして追加します。なお,ヘッダーとフッターはページスタイルごとに割り当てるため,表紙や目次にはなくて本文だけ,ということもできます。

[段落スタイル]にはヘッダーとフッターともに左右に分かれており,見開きページの左側と右側で別のヘッダーを追加することもできますが,今回はそこまで凝ったことはしません。

フッターにはページ番号を挿入するので,段落スタイルの[配置]タブで[オプション][中央]にしておきましょう。

ヘッダーは章名が入っているものを見かけることがあります。これと同じことをする場合は[挿入][相互参照][ドキュメント]タブで[章]を選択します。

ページ番号

ページ番号は[挿入][ページ番号]で挿入できますが,そのまま挿入すると表紙や目次のページまでカウントしてしまいます。本文を1ページ目にしたい場合は,そのページの冒頭にカーソルを移動して[書式][段落][体裁]タブを開きます。⁠挿入][ページスタイル付き]にチェックを入れて[ページ番号][1]にし,⁠OK]をクリックしてください図12⁠。この状態でページ番号を挿入すると,1ページ目からになります。

図12 このようにすればページ番号をリセットできる

図12 このようにすればページ番号をリセットできる

なお,構成を先に考えた場合は図11[区切りの挿入][ページ番号の変更]を指定するという手もあります。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。