プロプライエタリなドライバーのインストール方法
ここからは実際のインストール手順を解説します。まず最初にNVIDIA製のドライバーをインストールする際の注意点です。
- セキュアブートは無効化しておく
- デクストップ環境が立ち上がらなくなった時のリカバリー手段を用意しておく
- GPGPU目的ならグラフィックの出力先をNVIDIAのGPU以外にしておく
第444回でも紹介したようにセキュアブートは特定の鍵で署名されたブートローダーやカーネルのみを起動する仕組みです。Ubuntuの場合,mokutil
コマンドで登録する方法もあります。ただし手順や鍵の管理が若干煩雑ですので,
ちなみに公式パッケージもしくはPPAのNVIDA製ドライバーをインストールする場合は,update-secureboot-policy
コマンドを実行し,
この画面の指示に従えば次回起動時にパスワード入力画面があらわれ,/boot/
が呼び出されます。このUEFIアプリケーションが,
2つ目の注意点である
別の手段としてあらかじめSSHサーバー
最後の注意点である
ここまで注意しておけば,
Graphics Drivers TeamのPPAの導入
使用しているGPUが新しすぎて公式リポジトリのパッケージではサポートしておらず,
(PPAを使う場合のみ実行する) $ sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa Fresh drivers from upstream, currently shipping Nvidia. ## Current Status Current official release: `nvidia-370` (370.28) Current long-lived branch release: `nvidia-367` (367.57) (中略) 詳しい情報: https://launchpad.net/~graphics-drivers/+archive/ubuntu/ppa [ENTER] を押すと続行します。ctrl-c で追加をキャンセルできます gpg: 鍵リング「/tmp/tmp012277dn/secring.gpg」ができました gpg: 鍵リング「/tmp/tmp012277dn/pubring.gpg」ができました gpg: 鍵1118213Cをhkpからサーバkeyserver.ubuntu.comに要求 gpg: /tmp/tmp012277dn/trustdb.gpg: 信用データベースができました gpg: 鍵1118213C: 公開鍵"Launchpad PPA for Graphics Drivers Team"をインポートしました gpg: 処理数の合計: 1 gpg: インポート: 1 (RSA: 1) OK $ sudo apt update
デスクトップ環境からパッケージをインストールする場合
デスクトップ環境が動いている状況で,
少し待てば,
- ※3
- 図のドライバーパッケージであるnvidia-375はPPAからインストールしようとしています。nvidia-375は本来はプロプライエタリなのですが,
PPAの仕組みの都合上 「オープンソース」 と表示されてしまっています。
インストールしたいドライバーを選択して
またデスクトップ関連の設定は,nvidia-settings
」~/.nvidia-settings-rc
」/etc/
」
パッケージとしてインストールした場合は,/usr/
」nvidia-375
」