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第465回 知っておくべきLibreOfficeの便利な機能 Impress編

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画面切り替え

サイドバーにある画面切り替えは,LibreOfficeのほうがはるかにわかりやすくなっています。図13がApache OpenOfficeの,図14がLibreOfficeの画面切り替え(前者ではスライド切り替え)を示したものです。

図13 Apache OpenOffceのスライド切り替えサイドバー

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図14 LibreOfficeの画面切り替えサイドバー

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LibreOfficeでは効果がアイコンで表示されており,再生時間も秒単位で指定できます。しかしApache OpenOfficeでは効果は文字による説明で,どういったものかは実際にプレビューさせてみなければわからず,速度も3段階でしか選択できません。

アニメーション

アニメーションのサイドバーも,Apache OpenOfficeとLibreOfficeでは全く違います。図15がApache Officeの,図16がLibreOfficeのアニメーション(後者ではアニメーション設定)を示したものです。

図15 Apache OpenOffceのアニメーション切り替えサイドバー

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図16 LibreOfficeのアニメーションサイドバー

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Apache OpenOfficeでは,アニメーションさせたいオブジェクトを選択して,⁠追加]をクリックするとアニメーション設定が別途表示されます図17)⁠プレビューも表示されますが,ディスプレイの解像度が低いとこのウィンドウに隠れて見づらいです。

LibreOfficeでは[+]ボタンを押すと追加され,下から効果を選ぶことができます。別ウィンドウを表示しないため,プレビューが隠れて見えなくなるということもありません。

図17 Apache OpenOfficeのアニメーション設定ウィンドウ

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Impressリモート

Impressリモートは,スライドショー実行中の操作をAndroidまたはiOSを搭載したモバイルデバイスから制御するための機能です。無線LANまたはBluetoothを利用して,スライドショーを実行するPCと接続する必要があります。

結局スライドショーを実行するPCが必要であり,Apache OpenOfficeにもLibreOfficeにもプレゼンターコンソールという発表者用ツールがあるため,Impressリモートは機能としては面白いものの実際に使いどころがあるかといわれると疑問符がつきます。もちろんそれは筆者の発想力が貧困であることに由来することも充分に考えられるため,活用の機会をうかがってみてください。

スライドマスターの編集

Apache OpenOfficeでスライドマスターの編集をする場合,⁠表示][マスター][スライドマスター]をクリックし,⁠マスター表示]ツールバーを表示した状態で行います図18)⁠

終了する場合,ツールバーの[マスター表示を閉じる]をクリックします。マスターページの下にある3つのオブジェクトは[マスター要素]といい,表示あるいは非表示は[表示][マスター][マスター要素]ダイアログを表示し図19)⁠チェックを入れるかどうかで決まります。

図18 Apache OpenOfficeでスライドマスター編集中

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図19 マスター要素の表示非表示切り替え

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一方LibreOfficeでは,スライドマスターの編集は[表示][スライドマスター]あるいは[表示モード]アイコンのスライドマスターから行います図20)⁠スライドマスターの編集中は背景が灰色になり,わかりやすいです。

Apache OpenOfficeと違い,アウトラインのレベルは自由に編集できません。アウトラインのレベルを減らす場合は,アウトラインの一番下で右クリックすると表示される[最後のレベルを非表示にする]をクリックします。増やす場合は,⁠次のレベルを表示する]をクリックします図21)⁠

マスター要素は[スライド][マスター要素]で表示あるいは非表示の切り替えができます。非表示にするだけであれば,オブジェクトを選択してDeleteキーを押してもできます。編集を終了する場合は[表示][標準]をクリックするか,⁠表示モード]アイコンの[標準]をクリックします。

図20 LibreOfficeでスライドマスター編集中。ツールバーのアイコンからも切り替えられる

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図21 アウトラインのレベルの操作は右クリックから行う

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シェイプ

複数のオブジェクトを選択し,右クリックすると[シェイプ]メニューが表示されます。Apache OpenOfficeでは[組み合わせ][結合][シェイプ]とは別です図22)⁠LibreOfficeでは[シェイプ]に統合されていています図23)⁠

さらにLibreOfficeでは[幅を合わせる][高さを合わせる]が追加されています。オブジェクトのサイズを同じにしたいことはよくあることなので,これは便利でしょう。

図22 Apache OpenOfficeでのシェイプ

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図23 LibreOfficeでのシェイプ

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。