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第622回 Spacedeckでホワイトボードを共有する

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初回アクセスとスペースの作成と基本的な使い方

docker-compose.ymlにあるようにコンテナが動いているマシンの9666番ポートにウェブブラウザーからアクセスしてください。ローカルで動かしているのなら「http://localhost:9666/」です。

図1 トップページではまず「Sign Up」を押してアカウントを作る

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図2 メールアドレス・パスワード・表示名を入力。最後は設定ファイルに記述したinvite_codeを入力

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前述のとおりinvite_codeを知っている人だけがアカウントを作れる仕組みです。

図3 ⁠Create Space」で新しいホワイトボードを作成

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ホワイトボードは「スペース」という単位で管理されます。ユーザーごとに任意のスペースを作成できますし,スペースをグルーピングすることも可能です。

図4 画面左にツールバー

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画面左のツールバーからオブジェクトを選択すると,ホワイトボードに描画できます。拡大・縮小・移動も可能です。どちらかというとInkscapeのようなベクター画像を描画するツールだと考えておきましょう。このため「消しゴム」機能はありません。

ちなみに次のようなショートカットキーも利用できます。

  • Del/Backspace:選択したオブジェクトの削除
  • Ctrl-Z:アンドゥ
  • Shit-Ctrl-Z:リドゥ
  • Ctrl-A:全体を選択
  • +/-:拡大/縮小
  • カーソルキー:選択したオブジェクトの移動(Shiftを付けると大きく移動)
  • スペースキー:選択ツールの有効化

図5 オブジェクトプロパティは画面右から操作

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オブジェクトを選択するとそのオブジェクトのプロパティを編集するツールバーが画面右に表示されます。ここからパスや塗りつぶしの色を指定したり,フォントのサイズや装飾を変更できます。

「More」からはオブジェクトの削除やロックなども指定可能です。

図6 オブジェクトの位置関係を指定するLayout

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Layoutはオブジェクト同士の位置関係を設定します。ラベルが付いていないので若干わかりにくいのですが,左上から順番に次のような機能を持っています。

  • 選択したオブジェクトを前面に移動
  • 選択したオブジェクトを背面に移動
  • 左揃え
  • 右揃え
  • 上揃え
  • 下揃え
  • 水平方向の中央揃え
  • 垂直方向の中央揃え
  • 水平方向のオブジェクトの中央線が等間隔になるよう配置
  • 垂直方向のオブジェクトの中央線が等間隔になるよう配置
  • 水平方向にオブジェクトの間隔が同じになるよう配置
  • 垂直方向のオブジェクトの間隔が同じになるよう配置
  • 選択したオブジェクトの自動整列

図7 文字列オブジェクト特有のAlign

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文字列オブジェクトのみはAlignというメニューが別途用意されています。

これは文字列オブジェクトに対して,テキストラベルをどう配置するかを設定します。たとえば一番左のアイコンだと,テキストラベルをオブジェクトに対して左寄せで表示しますし,一番右のアイコンなら下寄せで表示します。これらふたつを組み合わせれば文字列オブジェクトに対して左下に寄せることが可能です。

図8 ホワイトボードの共有

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左のツールバーから「Share」を選択すると,ホワイトボードを共有するためのオプションが表示されます。共有方法は次の2種類です。

  • URLを連絡(アカウントなしでもアクセス可能)
  • メンバーとして招待(アカウントが必要)

図9 メディアファイルのアップロード

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Mediaを選択すると任意のファイルをアップロードできます。ただし,ホワイトボードとしてサポートしているかどうかはホスト(やコンテナ)にインストールされているソフトウェア次第です。

アップロードしたメディアはそのままデータとしてサーバーに保存されます。画像であればホワイトボード上に表示されますし,動画であればブラウザーがサポートしていれば再生も可能です。PDFなら表紙がオブジェクトとして表示され,クリックするとそのファイルに移動します。

図10 スペース一覧の画面

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ツールバーの一番上をクリックするとスペース一覧画面に戻ります。スペース一覧画面からはスペースの名前の変更や削除が可能です。

図11 モバイルブラウザーからのアクセス

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レスポンシブデザインに対応しているのでモバイルブラウザーからでもアクセスはできます。ただし,あまり使い勝手はよくありませんでした。他の人が説明する際のビューワー程度に考えておきましょう。

今どきのリモートミーティングツールなら画面共有の代替として,ホワイトボード機能を兼ね備えていることが一般的です。しかしながらJitsi Meetなどホワイトボードを持っていないツールを使う際には,一般的なサービスとは別に自分で構築することも考えてみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。