Ubuntu Weekly Recipe

第645回 より大きな容量のSSDにデータ移行する

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今回は120GBのSSDから500GBのSSDへデータ移行する方法を紹介します。レガシーブートとUEFIブートの双方に対応しています。

灯台もと暗しで容量が足りなくなった場合の対処を行う

何らかの理由で容量の小さなSSDやHDDが余り,そこにUbuntuをインストールしたものの,なかなか気に入ったので使い込んでいると容量が足りなくなった,なんてことがあるのではないでしょうか。あるいは昨今のSSDの値下がりもあり,新しいものを買ってきたのでデータをそっくりそのまま移行しつつパーティションを拡大して使用したい,なんてこともあるでしょう。そういった場合の方法を解説します。

今回は例として容量の小さなSSD(120GB)から大きなSSD(500GB)に変更しますが,HDDであっても全く同様です。アクセス速度の向上を期待して,同容量であってもHDDからSSDに変更するのもいいでしょう。移行先は現実的に500GB〜1TB程度のSSDとしています。4TBのHDDなどの場合はまた変わってくる部分もありますが,今回は考えないものとします。

OSはUbuntu 18.04 LTSを新規インストールしたものを想定しています。16.04 LTS以前だとスワップパーティションがあるのでまた話は変わってくるのですが,スワップパーティションは使用せずにスワップファイルを使用するように変更したほうがいいでしょう。ただし今回解説は省略します。もちろん最初にインストールしたOSが18.04 LTSなのか,16.04 LTSなのかという話であり,現在どのバージョンを使用しているのかは無関係です。

Ubuntu 18.04 LTSを新規インストールしたということは,PCによってはブートモードが従来のレガシーブートの場合とUEFIブートの場合が考えられるため,その双方について説明します。ブート方法が全く違うので,別に説明したほうがいいと考えました。

データの移行については,10年前の第121回で紹介したClonezillaや第289回で紹介したFSArchiverとそのフロントエンドであるqt-fsarchiver※1を使用するのもいいですが,今回使用するのはUbuntu 20.04 LTSのインストールイメージです。灯台もと暗し的ですが,ライブイメージにはインストールされている(ハードドライブへのインストール中に削除される)GPartedにはパーティションをコピーする機能があるのでこれを使用します。もちろんパーティションの拡大をすることもできます。ただしブート周りをケアする機能はないため,コマンドラインで行います。別途ツールを用意する必要がなく,いつも手の届くところに置いてある(?)Ubuntuのライブイメージで作業できるのは大きなメリットではないでしょうか。

※1
qt4-fsarchiverはQt5対応にあたってqt-fsarchiverという名称に変更されました。第289回が公開されてから7年間のうちにQt4はUbuntuのアーカイブから削除されました。

今回使用するSSD

今回使用するSSDは,もはやいつ買ったのかも覚えていないSAMSUNG SSD 830の128GBモデルです図1⁠。もうすでにいろいろ使用していて空き容量が心もとない……というのを前提としたかったのですが,今回は検証環境ということでUbuntu 18.04.5 LTSのインストール直後であって空き容量もたっぷりあります。

図1 今回使用するコピー元のSSD

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もう一つはCrucialのCT500MX500SSD1です図2⁠。本記事の掲載時点で現行製品であり,入手も容易です。また価格も下がってきているので,新規購入を検討するのにふさわしいモデルであると判断しました※2⁠。

※2
ちなみにCrucialのSSDではAcronis True Image for Crucialを使用することもできます。

図2 今回使用するコピー先のSSD

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamのメンバー。VirtualBoxなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。