今回はAMDがリリースしているUbuntu用Radeonドライバーの使用方法を紹介します。第471回の更新になります。
Radeon用ドライバーについて
AMDはNVIDIAと違いドライバーをオープンソースで開発しています。アップストリームのカーネルやMESAで開発しているため,
それだけでなく,
それからしばらく経ち,
これまでは関連するパッケージを含んだ状態で配布しており,
- ※1
- 原稿を執筆する上ではパッケージとインストール方法をまとめて配布してくれるほうが,
簡単に過去をたどることができて楽なのですが……。
また
特にアナウンスはありませんが,
すなわち,
AMDはまた,
よって次のように役割分担が明確になりました。
- Radeon:オープンソースのみで構成
- Radeon PRO:オープンソース+プロプライエタリ
長々と述べましたが,
今回使用したハードウェア
今回使用したハードウェアは,
Radeon RX 6500 XTは広く伝えられているように,
- ※2
- ここが本記事のフラグです。覚えておいてください。
- ※3
- というのもこれはビルド用PCで,
画面を見ることはあまりなくてリモート接続して端末からコマンドを叩くことが多いです。
今回使用したRadeon Software for Linuxのバージョン
今回使用したRadeon Software for Linuxのバージョンは20.
ここからもわかるように今回使用したUbuntuのバージョンは20.
パッケージのダウンロードとインストール
パッケージのダウンロードは,
インストールは,
Radeon Software for Linuxのインストール
Radeon Software for Linuxをインストールするには,
$ sudo amdgpu-install --usecase=graphics --vulkan=amdvlk --opencl=rocr
これでVulkanとOpenCLともにオープンソースのバージョンを選択してインストールできます。
インストール完了後,
- ※4
- RDNA2アーキテクチャーのローエンドモデル,
Navi24のコードネームのようです。
パッケージを確認する
インストールしたパッケージの中身を確認してみましょう。
$ dpkg -L amdgpu-install /. /etc /etc/apt /etc/apt/sources.list.d /etc/apt/sources.list.d/amdgpu.list /etc/apt/sources.list.d/rocm.list /etc/apt/trusted.gpg.d /etc/apt/trusted.gpg.d/rocm-keyring.gpg /usr /usr/bin /usr/bin/amdgpu-install /usr/share /usr/share/amdgpu-install /usr/share/amdgpu-install/AMDGPUPROEULA /usr/share/doc /usr/share/doc/amdgpu-install /usr/share/doc/amdgpu-install/changelog.Debian.gz /usr/share/doc/amdgpu-install/copyright
おおむねリポジトリ情報とインストールスクリプトしかないことがわかります。
amdgpu.
$ cat /etc/apt/sources.list.d/amdgpu.list deb https://repo.radeon.com/amdgpu/21.50/ubuntu focal main #deb-src https://repo.radeon.com/amdgpu/21.50/ubuntu focal main
なんと,